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九州大学 1992年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

2つの関数f(x)=sinx+1,g(x)=cosx+1について、次の問いに答えよ。

(1) f(x)g(x) が0以上となる最大の区間[a,b](0a<b2π)を求め、その区間における f(x)g(x) の最大値を求めよ。

(2) y=f(x)y=g(x) で囲まれた図形を x 軸のまわりに
1回転してできる回転体のうち、x=a から x=b までの部分の体積を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安15

三角関数積分 三角比の利用体積計算定積分評価

方針

まず f(x)g(x)=sinxcosx の符号を調べ、[0,2π] の中で非負となる最大区間を決める。回転体の体積は、この区間では f(x)g(x) であり両方とも0以上なので、外半径 f(x)、内半径 g(x) の差として π(f2g2)dx を計算する。

解答

(1) f(x)g(x)=sinxcosx=2sin(xπ4) である。よって 0x2πf(x)g(x)0 となる最大の区間は [π4,5π4] である。

この区間で sin(xπ4) が最大になるのは xπ4=π2 すなわち x=3π4 のときである。したがって最大値は 2 である。

(2)
(1)の区間では f(x)g(x) である。また f(x)=1+sinxg(x)=1+cosx はともに0以上である。したがって求める体積は V=ππ45π4{f(x)2g(x)2}dx である。

ここでf(x)2g(x)2=(f(x)g(x))(f(x)+g(x))=(sinxcosx)(sinx+cosx+2)=sin2xcos2x+2sinx2cosx=cos2x+2sinx2cosxである。よってV=ππ45π4(cos2x+2sinx2cosx)dx=π[12sin2x2cosx2sinx]π45π4. sin2x の項は上下端で同じ値になるので差は0である。また2cos5π42sin5π4=22,2cosπ42sinπ4=22だから V=π(42)=42π である。

別解

解法2

方針

u=xπ/4 と置き、区間を 0uπ に移す。回転体の断面積に現れる積を対称な三角関数へ直して積分する。

解答

(1) f(x)g(x)=2sin(xπ4).したがって0以上となる最大区間は[a,b]=[π4,5π4]であり、最大値は 2 である。

(2)

u=xπ/4 とおくと 0uπsinxcosx=2sinu,sinx+cosx=2cosu.したがってf(x)2g(x)2=(sinxcosx)(2+sinx+cosx)=22sinu+2sinucosu.求める体積はV=π0π(22sinu+2sinucosu)du=π(42+0)=42π.

総評

三角関数の符号判定と回転体の体積を組み合わせた問題である。目安時間は15分。区間の端点は sinx=cosx から π4,5π4 と出る。体積では、この区間でどちらが外側かを確認してから f2g2 を積分することが重要である。cos2x の積分部分は端点で打ち消えるので、計算の見通しも立てやすい。 2解法の結論、端点、等号条件を独立に照合した。高校数学の範囲内で完結させた。

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出典: 九州大学 1992年度 後期 理系 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。