方針
まず f(x)−g(x)=sinx−cosx の符号を調べ、[0,2π] の中で非負となる最大区間を決める。回転体の体積は、この区間では f(x)≧g(x) であり両方とも0以上なので、外半径 f(x)、内半径 g(x) の差として π∫(f2−g2)dx を計算する。
解答
(1) f(x)−g(x)=sinx−cosx=2sin(x−4π) である。よって 0≦x≦2π で f(x)−g(x)≧0 となる最大の区間は [4π,45π] である。
この区間で sin(x−4π) が最大になるのは x−4π=2π すなわち x=43π のときである。したがって最大値は 2 である。
(2)
(1)の区間では f(x)≧g(x) である。また f(x)=1+sinx、g(x)=1+cosx はともに0以上である。したがって求める体積は V=π∫4π45π{f(x)2−g(x)2}dx である。
ここでf(x)2−g(x)2=(f(x)−g(x))(f(x)+g(x))=(sinx−cosx)(sinx+cosx+2)=sin2x−cos2x+2sinx−2cosx=−cos2x+2sinx−2cosxである。よってV=π∫4π45π(−cos2x+2sinx−2cosx)dx=π[−21sin2x−2cosx−2sinx]4π45π. sin2x の項は上下端で同じ値になるので差は0である。また−2cos45π−2sin45π=22,−2cos4π−2sin4π=−22だから V=π(42)=42π である。
別解
解法2
方針
u=x−π/4 と置き、区間を 0≦u≦π に移す。回転体の断面積に現れる積を対称な三角関数へ直して積分する。
解答
(1) f(x)−g(x)=2sin(x−4π).したがって0以上となる最大区間は[a,b]=[4π,45π]であり、最大値は 2 である。
(2)
u=x−π/4 とおくと 0≦u≦π でsinx−cosx=2sinu,sinx+cosx=2cosu.したがってf(x)2−g(x)2=(sinx−cosx)(2+sinx+cosx)=22sinu+2sinucosu.求める体積はV=π∫0π(22sinu+2sinucosu)du=π(42+0)=42π.
総評
三角関数の符号判定と回転体の体積を組み合わせた問題である。目安時間は15分。区間の端点は sinx=cosx から 4π,45π と出る。体積では、この区間でどちらが外側かを確認してから f2−g2 を積分することが重要である。−cos2x の積分部分は端点で打ち消えるので、計算の見通しも立てやすい。 2解法の結論、端点、等号条件を独立に照合した。高校数学の範囲内で完結させた。
冊子PDFで見る九大の三角関数の問題で問題集を作る
出典: 九州大学 1992年度 後期 理系 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。