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九州大学 1998年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

次の条件で定められる数列{an}について,以下の問に答えよ.a1=1,a2=2,an+2an+an+1an+1an+1an=0(1) 第nanを求めよ.

(2) 初項から第n項までの和Snを求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安25

数列 漸化式の変形和の計算対称性の利用

方針

隣り合う項の比 rn=an+1/an を置くと、与えられた漸化式は rn+1=1rn という2周期の関係になる。初期値 r1=2 から比が 2,1,2,1, と繰り返すことを使って、奇数番目と偶数番目の一般項を分けて求める。和は2項ずつ組にして等比数列の和にする。

解答

(1)

まず a1=1a2=2 であり、以下で得られる式から各項は0にならない。そこで rn=an+1an とおく。与えられた漸化式 an+2an+an+12an+1an=0anan+1 で割ると an+2an+1+an+1an1=0 である。したがって rn+1+rn1=0 すなわち rn+1=1rn である。 r1=a2/a1=2 だから r2=1,r3=2,r4=1 となり、以後 r2j1=2,r2j=1 を繰り返す。よって a2j=2a2j1,a2j+1=a2j である。したがって a2j1=(2)j1,a2j=2(2)j1 である。

(2)

2項ずつ組にすると a2j1+a2j=(2)j1+2(2)j1=3(2)j1 である。したがってS2m=j=1m3(2)j1=31(2)m1(2)=1(2)mである。また S2m1=S2ma2m={1(2)m}2(2)m1=1 である。よって S2m1=1,S2m=1(2)m である。

別解

解法2

方針

得られる一般項を先に予想し、漸化式へ代入して数学的帰納法で確定する。部分和は隣り合う2項を組にした等比数列として計算する。

解答

(1)

最初の数項を漸化式から求めると1, 2, 2, 4, 4, 8,となる。そこでa2j1=(2)j1,a2j=2(2)j1と予想する。

j=1 では初期条件に一致する。これらがある j まで成り立つとする。漸化式をan+2=an+1(anan+1)anと書き、予想式を代入すると、次の奇数項・偶数項もそれぞれ (2)j,2(2)j になる。予想式は0にならないため除法も正当であり、帰納法で一般項が確定する。

(2)

2項ずつ組にするとa2j1+a2j=3(2)j1.したがってS2m=3j=1m(2)j1=1(2)m.またS2m1=S2ma2m=1.よってS2m1=1,S2m=1(2)m.

総評

非線形に見える漸化式を比の漸化式へ直す問題で、想定時間は25分程度。an+2 を直接求めようとすると式が重くなるが、an+1/an に注目すると2周期がすぐ現れる。和は奇数番目と偶数番目を別々に足すより、a2j1+a2j を1組にする方が短い。割り算を使うため、得られた一般項で0にならないことも確認しておくと答案が締まる。

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出典: 九州大学 1998年度 後期 理系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。