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九州大学 1999年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

f(x)=12x+3とする.x1=1とおいて数列xn=f(xn1)(n=2,3,4,)をつくり,平面座標上に点Pn(xn,f(xn))をとる.
このとき,次の問いに答えよ.

(1) 数列{xn}の一般項xnを求めよ.

(2) 動点Pが点P1を出発して,P2,P3,,Pn,と進むとき,
動点Pはどのような点に近づくか.その座標を求めよ.

(3) 線分PnPn+1の長さをln (n=1,2,3,)とする.L=n=1lnを求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安12

数列図形と方程式 特性方程式、和の計算極限計算

方針

一次関数の反復なので,まず固定点 x=2 を見つけ,xn2 の形に直して等比数列として解く。点 Pn(xn,xn+1) と書けるので,極限は xn の極限からすぐに出る。線分長は Pn+1Pn の二成分を xn+1xn で表すと等比的に並ぶため,無限等比級数として和を求める。

解答

(1)

固定点を求めると x=12x+3 より 32x=3,x=2 である。したがって漸化式を固定点からの差で書くと xn2=12(xn12) となる。x1=1 なので x12=1. よってxn2=(12)n1(x12)=(12)n1.したがって xn=2(12)n1 である。

(2)

PnPn=(xn,f(xn))=(xn,xn+1) と書ける。(1) より (12)n10 なので xn2,xn+12. したがって動点 P(2,2) に近づく。

(3)

まずxn+1xn={2(12)n}{2(12)n1}=(12)n1(1+12)=32(12)n1.また xn+2xn+1=12(xn+1xn) である。したがってln=(xn+1xn)2+(xn+2xn+1)2=xn+1xn1+14=32(12)n152=354(12)n1.よってL=n=1ln=354n=1(12)n1=354111/2.したがって L=352 である。

別解

解法2

方針

固定点からの差が公比 1/2 の等比数列になることを使う。点列の隣接差ベクトル自体も毎回 1/2 倍になるので、折れ線の全長は最初の1辺と等比級数だけで求める。

解答

(1)
固定点2からの差を un=xn2 とおくとun=12un1,u1=1.従ってxn=2(12)n1.(2)
Pn=(xn,xn+1) だから Pn(2,2) である。

(3)
隣接差ベクトルをΔn=Pn+1Pnとする。xn+1xn も次の段階で 1/2 倍になるためΔn+1=12Δn.よって ln+1=ln/2 である。最初の3項はx1=1,x2=52,x3=74なのでl1=(32)2+(34)2=354.従ってL=l1(1+12+122+)=352.

総評

一次関数の反復を固定点からの差で処理する標準問題で,所要時間は12分程度。xn を直接追うより,xn2 を等比数列にするのが最短である。(3) は点 Pn の第二成分が xn+1 であることを使い,隣り合う二つの差が比 1/2 になることを見抜くと計算が短い。線分長では絶対値を取り,最後に公比 1/2 の無限等比級数に直すところまで丁寧に書きたい。 主解法と第2解法を別々に再計算し、条件範囲、端点、等号成立条件まで照合した。

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出典: 九州大学 1999年度 後期 理系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。