方針
漸化式を と見ると、積 との関係が出やすい。まず正値性を平方完成で示し、次に を帰納法で証明する。逆数和は から と分解できるので、和が望遠鏡のように消える。
解答
(1) である。また任意の実数 について である。したがって なら である。数学的帰納法により、すべての について である。
(2) とする。まず である。
ある で が成り立つと仮定する。このとき であり、仮定より だから である。よって数学的帰納法により、各 について が成り立つ。
(3)
順に計算すると である。したがって であり、 である。また であり、 である。
(4)
便宜上 とおく。(2)より について であるから である。するととなる。
よってであり、途中の項が打ち消し合って である。
別解
解法2
方針
差 を連鎖させる。
この式から積の公式を直接作り、逆数は
に分解して望遠和にする。
解答
(1) であるから、帰納法により全ての は正である。
(2)
漸化式からを得る。 なので、この関係を順次用いるとよって である。
(3) だから(4)
上の差の関係からしたがって
総評
漸化式、積、逆数和がきれいにつながる数列問題。難度は標準、計算量は少なめで、目安時間は15〜18分。 と変形して、 が直前までの積 になることを見抜けるかが中心である。(4)では を導入すると が自然に書ける。分母が大きい計算に見えても、実際は望遠鏡型の和なので、構造を掴めば短く処理できる。