方針
条件 は と平方して扱い、平方完成で球面の中心と半径を出す。正四面体では全ての辺の長さを とし、内積 を用いて頂点 と球の中心の距離を計算する。辺 上の交点は とおき、距離比の条件を の2次方程式にする。
解答
(1)
点 の位置ベクトルを と書く。条件 は、平方して と表せる。
これを展開すると であるから となる。ここで平方完成をすると を得る。
右辺は定数であり、 だから半径は正である。したがって軌跡 は である。
(2)
正四面体の1辺の長さを とする。このとき である。
(1) の球の中心を とすると、頂点 から中心までの距離の2乗は である。これを内積で計算すると一方、球の半径の2乗は である。したがって であり、頂点 は球の外部にある。
(3)
点 は辺 上にあるので とおく。位置ベクトルで書けば である。このとき である。
またここで正四面体の内積関係から である。よって となる。
球面 上の点は をみたすので である。したがって すなわち を得る。 より である。
したがって である。よってである。
別解
解法2(アポロニウス球と余弦定理)
方針
が一定の点の軌跡を、内分点・外分点を直径の両端とする
アポロニウス球として捉える。(2)(3)は正四面体の各面が正三角形であることから、
余弦定理だけで距離と比を求める。
解答
(1)
条件を平方すると位置ベクトルを として展開・平方完成するとよって は中心 、半径 の球面である。
(2)
正四面体の一辺を 、球の中心を とする。
だから は一直線上にあり、 は
から と反対向きに3辺分進む点である。よって であり、球の半径の2乗は だから、 は球の外部にある。
(3)
とする。正三角形 で
だから余弦定理より を平方して区間内の解は である。したがって
総評
難度6、計算量5。目安時間は
24〜28分。
主題はベクトル・図形と方程式である。解法1では誘導に沿った標準的な答案を、解法2では
異なる見方から全小問を再構成した。採点では、途中の必要条件を十分条件まで戻すこと、
場合分けの境界・等号条件・定義域を明記することが重要である。