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九州大学 2002年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

四面体OABCにおいてOA=a
OB=bOC=cとする.
AP:BP=2:3をみたしながら動く点Pの軌跡をSとする.

(1) Sは球の表面(球面)であることを示せ.

(2) 四面体OABCが正四面体であるとき,頂点Cは(1)での球の外部にあることを示せ.

(3) (2)の場合に,球面Sと辺BCの交点をQとして,
BQCQを求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

ベクトル図形と方程式 軌跡ベクトル成分計算、範囲評価

方針

条件 AP:BP=2:33pa2=4pb2 と平方して扱い、平方完成で球面の中心と半径を出す。正四面体では全ての辺の長さを l とし、内積 ab=ac=bc=l2/2 を用いて頂点 C と球の中心の距離を計算する。辺 BC 上の交点は Q=B+u(CB) とおき、距離比の条件を u の2次方程式にする。

解答

(1)

P の位置ベクトルを p と書く。条件 AP:BP=2:3 は、平方して 3pa2=4pb2 と表せる。

これを展開すると 3(pa)(pa)=4(pb)(pb) であるから p2+(6a8b)p+4b23a2=0 となる。ここで平方完成をすると p(4b3a)2=12ab2 を得る。

右辺は定数であり、AB だから半径は正である。したがって軌跡 S中心 4b3a, 半径 23ab の球面 である。

(2)

正四面体の1辺の長さを l とする。このとき a=b=c=l,ab=bc=ca=l22 である。

(1) の球の中心を 4b3a とすると、頂点 C から中心までの距離の2乗は c(4b3a)2=3a4b+c2 である。これを内積で計算すると3a4b+c2=9l2+16l2+l2+23(4)l22+231l22+2(4)1l22=26l212l2+3l24l2=13l2.一方、球の半径の2乗は 12ab2=12l2 である。したがって c(4b3a)2=13l2>12l2 であり、頂点 C は球の外部にある。

(3)

Q は辺 BC 上にあるので Q=B+u(CB)(0u1) とおく。位置ベクトルで書けば q=b+u(cb) である。このとき BQ=ul,CQ=(1u)l である。

またAQ2=qa2=ba+u(cb)2=ba2+2u(ba)(cb)+u2cb2.ここで正四面体の内積関係から ba2=l2,cb2=l2,(ba)(cb)=l22 である。よって AQ2=l2(1u+u2) となる。

球面 S 上の点は AQ:BQ=2:3 をみたすので AQ2BQ2=43 である。したがって 1u+u2u2=43 すなわち u2+3u3=0 を得る。0u1 より u=2132 である。

したがって BQCQ=u1u=21+32 である。よってBQCQ=21+32である。

別解

解法2(アポロニウス球と余弦定理)

方針

AP/BP が一定の点の軌跡を、内分点・外分点を直径の両端とする
アポロニウス球として捉える。(2)(3)は正四面体の各面が正三角形であることから、
余弦定理だけで距離と比を求める。

解答

(1)
条件を平方すると3AP2=4BP2.位置ベクトルを p として展開・平方完成するとp(4b3a)2=12ab2.よって S は中心 4b3a、半径 23ab の球面である。

(2)
正四面体の一辺を l、球の中心を K とする。
K=4B3A だから A,B,K は一直線上にあり、K
B から A と反対向きに3辺分進む点である。よってBK=3l, CBK=120 であり、CK2=l2+9l26l2cos120=13l2.球の半径の2乗は 12l2 だから、C は球の外部にある。

(3)
BQ=ul (0u1) とする。正三角形 ABC
ABQ=60 だから余弦定理よりAQ2=l2+u2l22ul2cos60=l2(1u+u2).AQ:BQ=2:3 を平方して1u+u2u2=43,u2+3u3=0.区間内の解は u=(213)/2 である。したがってBQCQ=u1u=21+32.

総評

難度6、計算量5。目安時間は
24〜28分。
主題はベクトル・図形と方程式である。解法1では誘導に沿った標準的な答案を、解法2では
異なる見方から全小問を再構成した。採点では、途中の必要条件を十分条件まで戻すこと、
場合分けの境界・等号条件・定義域を明記することが重要である。

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出典: 九州大学 2002年度 後期 理系 第4問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。