方針
上の点 は 、 上の点 は を満たす。(1)では と の両方に垂直なベクトルを外積に相当する成分計算で作る。(2)は を底面と見て、(1)で求めた法線方向への の距離を使うと体積が になる。(3)はこの一次式を制約条件内で最大化し、 の等号条件を端点 も含めて調べる。
解答
(1) である。両方に直交するベクトルを とすると を満たせばよい。
ここで とすれば かつ であるから、確かに と の両方に直交する。点 は原点とは異なるので、このベクトルは零ベクトルではない。したがって求める単位ベクトルは である。
また であるから、この単位ベクトルと の内積の絶対値は である。
(2) の面積を求める。 と の両方に垂直なベクトル の長さは である。したがって である。
(1) より、点 から平面 までの距離は である。ここで より であり、 より だから である。
よって四面体 の体積 はである。
(3)
制約条件は である。(2)より体積を最大にするには を最大にすればよい。 , , , なので である。したがって体積の最大値は高々 である。
実際に等号を達成する条件を調べる。等号にはまず が必要である。このとき であり、さらに となる必要がある。 のときは、 かつ が必要なので である。よって である。 のときは なので、等号には が必要であり、 は任意でよい。よって である。 のときは なので、等号には が必要であり、 は任意でよい。よって である。
以上より、最大値は であり、最大値を与える点は上に挙げた3種類である。
三角柱内の四面体
別解
解法2
方針
四面体の体積を3本の位置ベクトルの行列式で直接表す。最大化では の各等号条件を、 の端点も含めて調べる。
解答
(1) は と の双方に直交する。したがって単位法線は との内積の絶対値はである。
(2)
列を とする行列式から(3)よって最大体積は 。等号を与えるのは
総評
難度7、計算量7。目安時間は28〜35分。前半は空間ベクトルの成分計算、後半は制約条件付きの最大化である。(1)の法線ベクトルを作ると(2)の底面積と高さがきれいに約分されるため、問題の誘導を利用したい。(3)では という評価を見つけるのが核心で、等号条件を雑に「」としてしまうと、 と の自由度を落とす。端点を分けて書くことが満点答案の条件である。