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九州大学 2003年度 前期日程 第2次学力試験 ベクトル・図形と方程式理系数学 第4問(a)

空間内に四面体OABCがあり
AOB,BOC,COAはすべて90であるとする.
OA,OB,OCの長さを,それぞれa,b,cとし,
三角形ABCの重心をGとする.

(1) OGA,OGB,OGCがすべて90であるための条件を
a,b,cの関係式で表せ.

(2) 線分BC1:2に内分する点をDとする.
Pは直線AD上のA以外の点を動き,
Qは三角形APQの重心が点Gになるように動く.
このとき,線分OQの長さの最小値を求めよ.

難易度7/ 10計算量7/ 10目安30

ベクトル図形と方程式 座標設定内積の利用ベクトル成分計算

方針

三直角の頂点 O を原点に置き、A,B,C を3本の座標軸上に取る。(1) は重心 G を求め、OGA=90 などを内積0の条件に直す。(2) は点 P を直線 AD 上の媒介変数 λ で表し、重心条件から Q の座標を出す。最後に OQ2λ の二次式として最小化する。

解答

(1) O=(0,0,0),A=(a,0,0),B=(0,b,0),C=(0,0,c) とおくことができる。三角形 ABC の重心は G=(a3,b3,c3) である。 OGA=90 であることは GOGA=0 と同値である。ここでGO=(a3,b3,c3),GA=(2a3,b3,c3)なので GOGA=2a2+b2+c29 である。よって 2a2=b2+c2 を得る。

同様に 2b2=c2+a2,2c2=a2+b2 である。3式を比べると a2=b2=c2 であり、長さは正なので a=b=c である。逆に a=b=c なら上の3式はすべて成り立つので、これは必要十分条件である。

(2)
線分 BCBD:DC=1:2 に内分する点は D=2B+C3=(0,2b3,c3) である。点 P は直線 AD 上にあるので、実数 λ を用いてP=A+λ(DA)=(a(1λ),2bλ3,cλ3)と表せる。PA なので λ0 であるが、後で得る最小点は λ0 を満たす。

三角形 APQ の重心が G であるから A+P+Q3=G である。したがって Q=3GAP=(a,b,c)AP よりQ=(a(λ1), b(12λ3), c(1λ3))である。

よってOQ2=a2(λ1)2+b2(12λ3)2+c2(1λ3)2である。これは λ の二次式であり、最小にする λλ=3(3a2+2b2+c2)9a2+4b2+c2 である。この値を代入すると minOQ2=a2b2+4a2c2+b2c29a2+4b2+c2 となる。したがって minOQ=a2b2+4a2c2+b2c29a2+4b2+c2 である。

なお、(1) の条件 a=b=c が成り立つ場合には minOQ=a37 となる。

別解

解法2(平面の法線と点・直線距離)

方針

(1) は平面 ABC の法線と OG の平行条件にする。(2) は OQ が描く直線と原点の距離をベクトルで求める。

解答

(1) A=(a,0,0),B=(0,b,0),C=(0,0,c)とおく。平面 ABCxa+yb+zc=1であり、法線ベクトルはn=(1a,1b,1c).3つの角が直角であることは OG が平面 ABC に垂直である
ことと同値である。OG=13(a,b,c)だから OGn よりa2=b2=c2.長さは正なので a=b=c であり、逆も明らかである。

(2) AD=OA+23OB+13OC.OP=OA+tAD とすると、重心条件からOQ=(a,b,c)+t3(3a,2b,c).したがって Q は、点ベクトルr=(a,b,c)を通り方向ベクトルd=(3a,2b,c)をもつ直線上を動く。原点からこの直線までの距離はr2d2(rd)2d.分子を整理するとa2b2+4a2c2+b2c2となるのでminOQ=a2b2+4a2c2+b2c29a2+4b2+c2.

総評

難度7、計算量7。目安時間は20〜26分。採点ポイントは、三直角を座標軸に置くこと、重心から出るベクトルの内積で直角条件を書くこと、(2) で PQ を媒介変数で正確に表すことです。

誤りやすいのは、(2) が (1) の条件 a=b=c を仮定していると決めつけてしまうことです。問題文上は一般の a,b,c に対して最小値を求めるのが自然なので、一般式を出したうえで、必要なら a=b=c の場合を補足します。二次式の最小化では OQ ではなく OQ2 を扱うと計算が安定します。

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出典: 九州大学 2003年度 前期 理系 第4問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。