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九州大学 2004年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

0<α<10<β<1とする.
平行四辺形ABCDの辺BCα:1αに内分する点をPとし,
CD1β:βに内分する点をQとする.
また,線分QPと平行四辺形の対角線ACの交点をRとする.
AB=aAD=bとして次の問いに答えよ.

(1) ベクトルAPAQ
abを用いて表せ.

(2) 長さの比QRRPおよびARACを求めよ.

(3) AB=2AD=1DAB=60とするとき,AQRの面積を求めよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

ベクトル図形と方程式 ベクトル成分計算、面積比、三角比の利用

方針

平行四辺形の頂点を A を基準に a,b の係数で表す。PQ の位置ベクトルを出した後、交点 R を一方では AC 上の点 v(a+b)、他方では Q+s(PQ) と表して係数比較する。sQR:RP を、vAR:AC をそのまま与える。面積は a,b の作る平行四辺形の面積 21sin60=3 に、係数の行列式から出る倍率を掛ける。

解答

(1) A を基準に考えると B=a,D=b,C=a+b である。

P は辺 BCα:1α に内分するから、B から Cα だけ進んだ点である。よって AP=a+αb である。

また点 Q は辺 CD1β:β に内分するから、D から Cβ だけ進んだ点である。したがって AQ=βa+b である。

(2) R は対角線 AC 上にあるので、ある実数 v を用いて AR=v(a+b) と書ける。また R は線分 QP 上にあるので、ある実数 s を用いてAR=AQ+s(APAQ)と書ける。この sQR/QP を表す。

(1) を代入するとAR=βa+b+s{(1β)a(1α)b}={β+s(1β)}a+{1s(1α)}b.一方で AR=va+vb だから、係数比較により v=β+s(1β),v=1s(1α) である。これらを等しくして β+s(1β)=1s(1α) を得る。よって s(2αβ)=1β,s=1β2αβ. したがって 1s=1α2αβ であり、QRRP=s1s=1β1α である。

またv=1s(1α)=1(1β)(1α)2αβ=1αβ2αβである。よって ARAC=v=1αβ2αβ である。

(3) a=2, b=1, DAB=60 なので、a,b の作る平行四辺形の面積は 21sin60=3 である。 QR の係数はそれぞれ Q:(β,1),R:(v,v) である。したがって、AQR の面積は12βv1v3=12v(1β)3である。ここで 0<β<1 かつ v>0 であるから絶対値はこの形で外せる。

(2) で求めた v=1αβ2αβ を代入して[AQR]=3(1β)(1αβ)2(2αβ)である。

平行四辺形内の交点

総評

難度6、計算量6。目安時間は20〜25分。交点 R を「対角線上」と「線分 QP 上」の2通りで表す標準問題だが、内分比の向きが2か所で違うため、P=a+αb, Q=βa+b を最初に確定することが重要である。面積では実際の長さを求め直さず、係数の行列式で平行四辺形面積に対する倍率を出すと簡潔になる。QR/RPAR/AC はそれぞれ s/(1s), v であり、どの係数がどの比に対応するかを答案中で明記したい。

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出典: 九州大学 2004年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。