方針
まず を の二次関数として平方完成し、最大値 を明示する。(1) は を係数比較で解く。(2) は今度は を の二次関数として最大化し、元の が戻ることを確認する。(3) は接線条件を、 の最大が で取られる条件と同値にする。
解答
(1) である。 なのでこれは について上に凸でない二次関数であり、最大値は である。 と が一致するとは、すべての について が成り立つことである。係数を比較すると である。 より 。このとき第2式から 、第3式から である。よって である。
(2)
(1) で求めた式を用いると である。これは について上に凸でない二次関数であり、平方完成するとしたがって最大値は で取られ、 である。
(3)
直線 が点 で に接することは と同値である。このとき、 は で最大値をとるので であり、また である。
逆に が成り立つとする。 は の最大値であり、その最大値が で実現している。二次関数 の最大点では導関数が0だから すなわち である。また なので、直線は を通り、傾きも に等しい。したがってこの直線は点 でグラフに接する。
別解
解法2(平方の非負性で双対化)
方針
平方完成で得た を使い、 を完全平方として表す。等号条件が接線条件そのものになることを利用する。
解答
平方完成によりしたがって任意の実数 について(1) を係数比較すると より であり、(2) 上の平方の非負性はを示す。 なら等号となるので(3) 等号が成り立つことは と同値である。さらになら直線は を通る。よって2条件は、傾きが で点
を通ること、すなわち接線であることと必要十分に対応する。
総評
難度7、計算量6。目安時間は18〜23分。採点ポイントは、 を平方完成で正確に出すこと、(1) の係数比較で を使って を選ぶこと、(3) で必要条件と十分条件の両方を書くことです。
誤りやすいのは、 を単なる代入式として扱い、最大値が で実現するという意味を説明しないことです。この問題は、接線を「傾き の直線との差の最大値」と結びつけるのが核心です。平方完成で最大点を確認しながら進めると、抽象的な条件も扱いやすくなります。