方針
(1) (2)は,指定されたベクトルを「垂直な残り成分」として分ける。長さの2乗を取れば,垂直な成分どうしの内積が0になり,余分な平方が加わるだけなので最小性が分かる。(3)では が の両方に垂直になるように内積条件を立て,(2)を適用する。
解答
(1) とおく。仮定より である。任意の実数 についてである。右辺の2つのベクトルは垂直なのでである。第1項は0以上だから であり,両辺は長さなのでを得る。 の場合も,第1項が0になるだけで同じ式が成り立つ。
(2) とおく。仮定より は , のいずれとも垂直である。任意の実数 についてである。 は, と垂直である。したがってよってが成り立つ。
(3) である。 が と垂直である条件はであり, すなわち である。また と垂直である条件は すなわち である。これらを解くと である。このときである。よって(2)より,最小値を与えるのは であり,その最小値は である。
総評
抽象的なベクトルの最小化を,垂直成分への分解として書けるかが問われる。目安は20分程度。長さそのものではなく長さの2乗で比べると,垂直条件で交差項が消える。(3)は2本の内積条件 , を正確に立てることが得点の中心である。