方針
接線の 軸切片を計算して漸化式 を得る。この式から と変形すれば, の帰納法がそのまま通る。さらに に移すと となるので,平方で急速に小さくなることを利用して具体的な を選ぶ。
解答
(1) の における接線の傾きは である。したがって接線は である。これと 軸との交点では だから より である。
(2)
同じ計算を一般の に対して行うと である。ここで と仮定すると である。初めに が与えられているので,数学的帰納法によりすべての自然数 について が成り立つ。
(3) だから であり,(2)の変形から である。(2)より ,また なので となる。
(4) のとき である。(3)を繰り返すと, について となる。たとえば とすると である。 としてよいから であり, が従う。したがって条件を満たす の値の1つは である。
図は の例。接線の 軸切片が次の項 。
別解
解法2
方針
接線から得る漸化式は主解法と同じだが,比 を導入する。この比は厳密に を満たすため,収束の速さを不等式ではなく閉じた形で追跡できる。
解答
(1) における接線はである。 とするとを得る。
(2) 一般にである。 ならなので, と数学的帰納法から全ての で となる。
(3) とするとである。
(4) ここでとおく。(2)の漸化式からである。 のとき なのでまた より では であり, だからしたがって,条件を満たす値の一つは である。
総評
難度6,計算量5。接線の切片から得られる漸化式を, の形に直せるかが勝負である。 は誤差が毎回ほぼ2乗されることを表しており,(4)では の指数を見落とさないことが重要。最後は の最小性までは要求されていないので,確実に条件を満たす を提示すれば十分である。15分前後でまとめたい。