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九州大学 2007年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

f(x)=xexとおく.
またpp0を満たす数とし,
曲線y=f(x)上の点P(p,f(p))における接線の方程式をy=g(x)とおく.
ただし,eは自然対数の底である.
このとき,次の問いに答えよ.

(1) x0においてf(x)g(x)が成り立つことを示せ.

(2) Lを正の数とする.
曲線y=f(x),接線y=g(x),および2直線x=0x=Lで囲まれた部分の面積をS(p)とするとき,
p0におけるS(p)の最小値を与えるpの値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

微分積分指数・対数 接線・法線増減表面積計算

方針

接線を明示し、差 h(x)=f(x)g(x) を考える。f(x)>0 と接点での条件から、差が接点で最小値0をとることを示す。(2)では曲線と接線の差の定積分を作り、接線部分を先に x について積分してから p で微分する。導関数の符号を 2pL に帰着させる。

解答

(1) f(x)=(x+1)ex,f(x)=(x+2)ex.x0 では f(x)>0 である。接線との差をh(x)=f(x)g(x)とおく。接点の性質からh(p)=0,h(p)=0,また h(x)=f(x)>0 である。したがって h(x) は単調に増加し、x<p で負、x>p で正となる。よって h(x)x=p で最小値0をとり、f(x)g(x)(x0)が成り立つ。

(2)

接線はg(x)=f(p)+f(p)(xp)=ep{(p+1)xp2}である。(1)より面積はS(p)=0L{f(x)g(x)}dx.f の定積分は p によらない定数なので、これを C と書く。まず x について積分するとS(p)=Cep{p+12L2p2L}.したがってS(p)=ep{p+12L2p2L+12L22pL}=L2ep(p+2)(2pL).L>0p0 では Lep(p+2)/2>0 だから、S(p) の符号は 2pL の符号と一致する。よって S(p)0p<L2で減少し、p>L2で増加する。したがって最小値を与えるのはp=L2である。

f(x)>0 なので、曲線はどの接線よりも上側にある。面積は差 fg の定積分で表せる。

総評

難度5,計算量5。接線との上下関係は,凸性を使って「接点で差が最小」と示すのが自然である。(2)は面積の式を完全に展開すると長くなるが,p による微分だけを狙えば計算を抑えられる。S(p) の符号が 2pL だけで決まることを明示し,p0 の範囲で L/2 が含まれることを確認する。目安時間は18分から22分。

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出典: 九州大学 2007年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。