方針
放物線の接線をとして,まず2本の接線の交点Rを求める.三角形の面積はベクトルの行列式で処理する.(2)では平行四辺形の第4頂点を求め,折れ線PSQを2本の直線として表し,放物線との差を積分する.(3)はとの内積が0という直角条件からを得て,の最小値を相加相乗平均で求める.
解答
(1)
曲線のにおける接線は である.したがって,Pにおける接線は であり,Qにおける接線は である.交点Rでは である.より だから である.これをに代入して を得る.よって である.
次に三角形PRQの面積を求める.とおくとである.したがってである.よって である.
(2)
平行四辺形PRQSでは,対角の頂点Sは である.よってである.
直線PSの傾きは だから,その方程式は である.同様に,直線SQの傾きはであり,方程式は である.
したがって求める面積は,折れ線PSQと放物線との差を積分してである.ここでとし,第1の積分でとおくと,で となる.よって第1の積分はである.第2の積分も対称に同じ値になるので,求める面積は である.したがって である.
(3) は と同値である.(1)で用いた表示からなのでである.より,直角条件は である. なのでとおくと である.したがって である.相加相乗平均より であり,等号は,すなわちのとき成り立つ.
(2) の面積はであり,だから最小値は である.
放物線・2本の接線・折れ線
別解
解法2
方針
接点の中点と半差 を導入する.接線の交点と三角形面積を で対称に表し,折れ線と放物線の差も中央 の左右で積分する.直角条件は となるため,面積最小化が に直結する.
解答
, とおく.このとき(1)
接線の交点はである.またしたがって行列式の絶対値はであり,(2)
平行四辺形の第4頂点はである. とおく.左半分 で,直線 と放物線の差はとなる.右半分は対称なので,求める面積は(3)
直角条件は だからよって ,すなわち である.等号は ,つまりのときに実現する.したがって面積の最小値はである.
総評
難度6,計算量6,目安時間25分.接線交点,平行四辺形,折れ線との面積,直角条件をつなぐ総合問題である.通常の による解法と,中点・半差 で対称化する解法を収録した.積分は左右2区間を別行で示し,等号 の実現まで確認した.