(1)
点Pは曲線y=ex上を動くので y(t)=ex(t) である.これをtで微分すると dtdy=exdtdx である.したがって速度ベクトルはv=(dtdx,exdtdx)=dtdx(1,ex)である.
速さが1であるから ∣v∣2=(dtdx)2(1+e2x)=1 である.またdx/dt>0より dtdx=1+e2x1 である.したがって v=1+e2x1(1,ex) である.Pが(s,es)を通過する時刻ではx=sなので v=1+e2s1(1,es) である.
(2)
速度ベクトルをxの関数としてv(x)=((1+e2x)−1/2, ex(1+e2x)−1/2)と見る.時刻微分は dtd=dtdxdxd であり,dx/dt=(1+e2x)−1/2である.
第1成分について dxd(1+e2x)−1/2=−e2x(1+e2x)−3/2 だから,時刻微分すると−e2x(1+e2x)−3/2⋅(1+e2x)−1/2=−(1+e2x)2e2xである.
第2成分についてdxd{ex(1+e2x)−1/2}=ex(1+e2x)−1/2−exe2x(1+e2x)−3/2=ex(1+e2x)−3/2である.これにdx/dt=(1+e2x)−1/2を掛けると (1+e2x)2ex である.よってx=sのときα=(−(1+e2s)2e2s,(1+e2s)2es)である.
(3)
(2) より∣α∣=(1+e2s)4e4s+(1+e2s)4e2s=(1+e2s)2es1+e2s=(1+e2s)3/2esである. u=esとおくとu>0であり,最大化すべき関数は F(u)=(1+u2)3/2u である.微分するとF′(u)=(1+u2)−3/2−3u2(1+u2)−5/2=(1+u2)5/21−2u2である.したがってF′(u)=0となるのは u=21 のときである.0<u<1/2では増加,u>1/2では減少するので,ここで最大となる.
最大値は(1+1/2)3/21/2=21(32)3/2=332である.