方針
(1) は直線l上の点とy軸上の点をそれぞれパラメータ表示し,距離の二乗を最小化する.最小時には2直線を結ぶベクトルが両方の方向に垂直になることも確認できる.(2)は三角形の平面方程式を求め,直線l上でだけ進んだ点からその平面への距離を計算する.(3)は2本の線分の方向,2直線間の距離,方向ベクトルのなす角を使って四面体体積を求める.
解答
(1)
直線lはAとBを通るので,方向ベクトルは である.したがって直線l上の点Pは,実数を用いて と表せる.またQはy軸上にあるので とおく.
距離の二乗はである.まずを固定すると,について最小になるのは のときである.このとき となる.これをについて最小化すると であるから,最小はのときである.よって であり,最小距離は である.したがって である.
(2)
三角形を含む平面を求める.は原点で, である.この2つのベクトルを含む平面は である.
直線lの方向ベクトルの長さはである.だから,Sは のいずれかである.平面までの距離は である.はこの平面上にあり,方向ベクトルではが だけ変化する.したがってSでは である.よって である.
(3)
y軸の方向を表す単位ベクトルを とし,直線lの方向を表す単位ベクトルを とする.2直線の距離は(1)で求めた最小距離である.
2つの線分の長さがそれぞれであるから,四面体の体積は で求められる.ここで なので,なす角について である.したがってである.
軸と直線 の位置関係(模式図)
別解
別解((3)の混合積)
方針
(3) だけを混合積で処理する.軸,直線l,共通垂線の3方向を使えば,線分の始点がどこにあっても平行成分は混合積から消える.
解答
(1)
解法1と同様に距離の二乗を最小化してを得る.
(2)
平面 は である.直線lの単位方向ベクトルに沿って距離sだけ進むと だから(3)
軸と直線lの単位方向ベクトルをそれぞれとする.また(1)より,両直線を結ぶ最短ベクトルとしてを取れる., である.DからFへのベクトルは, に両直線の方向の成分を加えた形であるが, に平行な成分は混合積に寄与しない.したがって四面体の体積は
総評
難度7,計算量6,目安時間28分.(1)で距離の二乗を2変数で最小化し,,,最短距離 を得る.(2)は平面 への距離,(3)は「2方向の長さ×直線間距離×なす角の正弦」の体積公式で処理する.(3)には混合積による独立した別解も収録し,空間内の位置関係は模式図で補った.