方針
点 から直線 、 への距離はそれぞれ 、 であるが、不等式は両辺が非負なので平方してよい。平方して整理すると、条件は下に凸の放物線 と上に凸の放物線 の間の領域になる。存在条件は上下の差が正になる があること、面積は上下差の2次式を積分することで求める。
解答
(1)
点 について、直線 までの距離は であり、直線 までの距離は である。また である。
条件の2つの不等式は両辺が非負なので、平方して同値に変形できる。まず より すなわち である。次に より すなわち である。
2つの放物線にはさまれる領域の形は、たとえば のとき次のようになる。
したがって条件を満たす点が存在するためには となる実数 が存在すればよい。これは と同値である。左辺を平方完成すると である。最小値は のとき だから、存在条件は すなわち である。
(2)
次に面積を求める。上側の放物線と下側の放物線の差はである。ここで とおくと、 より であり、上下の差は となる。領域が存在する の範囲は である。
したがって とおくと、面積 はである。よって である。端点 では となり、面積は0である。
総評
難度5、計算量5。目安時間は20分。距離条件を平方して2つの放物線にはさまれる領域へ変換する問題である。平方する前に両辺が非負であることを確認しておくと、同値変形として安心して使える。存在条件は2つの放物線が交わるかどうかであり、 の最小値を見るだけでよい。面積では上下差を に直すと、積分範囲と式が同時に整理される。端点で面積が0になることも検算になる。