方針
から半直線上に距離の比で点を置くので,まず余弦定理でをの二次式にする。では,すなわちが必ず解になることを利用してもう一つの解を出す。最後は「辺上」をに直し,と別の点になるためにもう一方の解がに入る条件を,辺の大小と角の大小に翻訳する。
解答
(1)
であり,であるから,三角形に余弦定理を用いると である。一方,三角形に余弦定理を用いれば より である。これを代入して を得る。
(2)
とすると,(1)よりである。 は常に解なので、因数分解するととなる。したがって候補はである。ただし問題では だから、 のとき第2の候補は除かれる。よってである。2つの式が同じ値を与えるときは、解としては1つである。
(3)
辺上の点はを満たすから,に対応する。(2)で得たは点を表し,これは常に辺上にある。したがって,条件を満たす点が辺上にちょうど2つあるためには,もう一つの解が を満たすことが必要十分である。より,これは すなわち である。
三角形では大きい辺に大きい角が向かい合うので,は と同値である。また,余弦定理 より,は,すなわち と同値である。よって求める条件は である。
円との交点として見る
円と直線 の交点は 。点 の冪から を使える。
別解
方針
(1) は余弦定理で を得る。(2) では中心 、半径 の円と半直線 の交点として を捉える。既知の交点 ともう一つの交点に点 の冪を用い、最後に を角の条件へ読み替える。
解答
(1)
三角形 に余弦定理を用い、さらにを代入するとを得る。
(2)
を満たす点は、中心 、半径 の円と半直線 の交点である。この円は を通る。直線 とのもう一つの交点を とすると、点 の冪よりである。 だからとなる。これに既知の交点 に対応する を加える。ただし なら第2の値は負であり、半直線上の点を与えない。
(3)
と異なる第2の交点が辺 上にあるための必要十分条件はである。これはと同値である。辺と対角の大小関係および余弦定理からを得る。
総評
難度5、計算量5。余弦定理から二次方程式に落とし,既知の解を利用する標準問題である。得点差がつくのは(3)で,を含める一方,もう一つの解は同じ点にならないようとする点である。辺の条件から角の条件へ直すとき,大きい辺と大きい角の対応,およびがの鋭角条件になることを明記したい。目安時間は12分前後で,端点の扱いを答案上に残せれば安定して満点を狙える。