Evolton

九州大学 2013年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

Oを原点とするxyz空間内の点ABCの座標をそれぞれ(0,1,0)(0,2,0)
(323,12,0)とする。
このとき,以下の問いに答えよ。

(1)ABCDが正四面体の頂点となるとき,点Dの座標を求めよ。
ただし,点Dz座標は正とする。

(2) (1)で定めた点Dに対して,線分CD2:1に内分する点をE
線分AD2:1に内分する点をFとする。このとき,三角形OEFの面積を求めよ。

(3) (2)で定めた点EFに対して,点OEFを通る平面が,
OEF以外で正四面体ABCDの辺と交わる点の座標を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安26

ベクトル図形と方程式 座標設定面積計算ベクトル成分計算

方針

底面ABCが一辺3の正三角形であることを確認し、その重心の真上に正四面体の第4頂点Dを置く。(2)は内分公式でE、Fを求め、OEOF の内積から三角形の面積を出す。(3)は外積に相当する成分計算で平面OEFの方程式を作り、各辺の両端における左辺の符号から新しい交点がBC上だけにあると絞って、その内分パラメータを求める。

解答

(1)
与えられた3点について AB=3,BC=3,CA=3 であるから、ABC は一辺3の正三角形である。その重心を G とすると G=A+B+C3=(32,12,0) である。

正四面体では、点 D は底面の重心 G を通り底面に垂直な直線上にある。正三角形の外接円半径は 33=3 であり、正四面体の辺長は3だから、高さ hh2=32(3)2=6 を満たす。Dz 座標は正なので D=(32,12,6) である。

(2) ECD2:1 に内分するのでE=C+2D3=(536,12,263)である。また FAD2:1 に内分するので F=A+2D3=(33,0,263) である。 O は原点なので、OEF の面積は内積を使って求められる。まず OE2=5,OF2=3 であり、さらにOEOF=53633+263263=72である。したがって面積=1253(72)2=114である。

(3) OE=(53/6,1/2,26/3)OF=(3/3,0,26/3) である。平面 OEF は原点を通るので、
その方程式を ax+by+cz=0 とおく。E,F の座標を代入して係数を求めると26x+62y3z=0(1)を得る。

式(1)の左辺を L(x,y,z) とする。各頂点ではL(A)=L(C)=62>0,L(B)=122<0,L(D)=32<0である。したがって辺 ACBD には新しい交点がなく、既知の
OABECDFAD 以外の交点は辺 BC 上にある。

BC 上の点をX=B+u(CB)=(332u,2+32u,0)(0u1)とおく。これを(1)へ代入すると92u+62(2+32u)=0,すなわち182u122=0.よって u=2/3 であり、X=(3,1,0)である。

総評

難度6、目安26分。(1)の正四面体の高さ、(2)の内分点と面積、(3)の平面と辺の交点が均等な得点源である。底面重心の座標を平均で出し、外接円半径 3 から高さ 6 を求める。内分公式の係数を逆にすること、面積公式の最後の1/2を落とすことが典型ミスである。(3)は平面方程式を作った後、ACとBDに交点がないことを端点の符号で確認してからBCを解くと、交点の数まで含めた完全な答案になる。

冊子PDFで見る九大のベクトルの問題で問題集を作る

出典: 九州大学 2013年度 後期日程 数学 第1問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。