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九州大学 2012年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

原点をOとする座標空間に,
3点A(1,0,0)B(0,0,2)C(2,1,3)がある。
このとき,以下の問いに答えよ。

(1) ABCにおいて,Bπ2より大きいことを示せ。

(2)Aから直線BCに下ろした垂線と直線BCとの交点をHとする。
Hの座標を求めよ。

(3) OAHの面積を求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

ベクトル 内積の利用座標設定面積計算

方針

(1) は角Bをはさむ2本のベクトル BABC の内積を見る。内積が負なら角は鈍角である。(2) は点Hを直線BC上の点 B+λBC とおき、AHBC を内積0の条件で表して λ を求める。(3) は OAx 軸上の長さ1の辺であることを使い、Hから x 軸までの距離を高さとして三角形の面積を出す。

解答

(1)
角Bをはさむ2つのベクトルはBA=AB=(1,0,2),BC=CB=(2,1,1)である。これらの内積はBABC=1(2)+01+(2)1=4である。

内積が負であるから、2つのベクトルのなす角の余弦は負である。したがって B>π2 である。

(2)
点Hは直線BC上にあるので、実数 λ を用いてH=B+λBC=(0,0,2)+λ(2,1,1)=(2λ,λ,2+λ)と表せる。

HはAから直線BCに下ろした垂線の足であるから、AHBC である。すなわち (AH)BC=0 をみたす。ここで AH=(1+2λ,λ,2λ) であるから、(AH)BC=2(1+2λ)λ+(2λ)=46λとなる。よって 46λ=0 より λ=23 である。

したがって H=(43,23,43) である。

(3)
点Oと点Aはともに x 軸上にあり、OA=1 である。したがって三角形OAHの面積は、底辺をOAとし、Hから x 軸までの距離を高さとして求められる。

Hから x 軸までの距離は、Hの y,z 成分を用いて(23)2+(43)2=49+169=253である。よって [OAH]=121253=53 である。

総評

空間ベクトルの基本処理を3段階で確認する問題である。目安時間は15分。(1) は角Bなので、必ずBを始点にした BABC を使う。(2) は直線BC上の点を1変数で表し、垂線条件を内積0にするだけだが、AHHA の向きはどちらでもよいので、符号よりも内積が0になることを重視するとよい。(3) は三角形が座標平面内にないため、HからOA、つまり x 軸への距離を高さとして取るのが安全である。

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出典: 九州大学 2012年度 前期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。