方針
正四面体では、同じ頂点 から出る3本の辺ベクトルの長さが1で、互いのなす角が である。したがって内積はすべて になる。 を の係数で表し、 の長さと内積を直接計算する。面積は を、内積を使った式に直して求める。
解答
とおく。正四面体の一辺の長さは1なので である。また、 であるからである。
点 は の中点であるから である。点 は を に内分するので である。点 は を に内分するので である。
(1) である。よってである。したがって である。
同様に だからである。よって である。
(2) である。したがって である。
(3)
三角形 の面積を とする。2辺 とその内積からである。ここに (1), (2) の値を代入してである。
各点の位置関係は次の通りである。色を付けた三角形が である。
別解
解法2(正四面体の座標実現)
方針
正四面体の4頂点を具体的な直交座標で実現し、内分点の座標を直接求める。2本の辺ベクトルの成分から長さ・内積・面積を順に計算する。
解答
正四面体を具体的な座標で実現して計算する。次の4点を取る。どの2点間の距離も なので、これは一辺 の正四面体である。
内分条件からである。したがってとなる。
(1)
成分の平方和を取るとだからである。
(2)
成分ごとの積を足してを得る。
(3)
三角形の面積を とするとである。
総評
難度4、計算量4。目安時間は14分。正四面体を座標化せず、辺ベクトルの長さと内積だけで処理できる。内分比の読み取りで、、 になる点を間違えないことが第一である。長さの2乗と内積を同じ基礎データ から計算すると、答案に統一感が出る。面積では平方根の中を通分して まで示すと、最後の係数 の落とし忘れを防げる。 第2解法では具体座標でも同じ3つの値を独立に再現した。