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九州大学 2015年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

1辺の長さが1である正四面体OABCを考える。
OAの中点をP,辺OB2:1に内分する点をQ,辺OC1:3に内分する点をRとする。
以下の問いに答えよ。

(1) 線分PQの長さと線分PRの長さを求めよ。

(2) PQPR
内積PQPRを求めよ。

(3) 三角形PQRの面積を求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安14

ベクトル 内積の利用ベクトル成分計算面積計算

方針

正四面体では、同じ頂点 O から出る3本の辺ベクトルの長さが1で、互いのなす角が 60 である。したがって内積はすべて 1/2 になる。P,Q,ROA,OB,OC の係数で表し、PQ,PR の長さと内積を直接計算する。面積は 12PQPRsinQPR を、内積を使った式に直して求める。

解答

OA=a,OB=b,OC=cとおく。正四面体の一辺の長さは1なので a=b=c=1 である。また、AOB=BOC=COA=60 であるからab=bc=ca=11cos60=12である。

POA の中点であるから OP=12a である。点 QOB2:1 に内分するので OQ=23b である。点 ROC1:3 に内分するので OR=14c である。

(1) PQ=23b12a である。よってPQ2=23b12a2=49b2+14a222312(ab)=49+1413=1336である。したがって PQ=136 である。

同様に PR=14c12a だからPR2=14c12a2=116+1421412(ac)=116+1418=316である。よって PR=34 である。

(2) PQPR=(23b12a)(14c12a)=16(bc)13(ba)18(ac)+14a2=161213121812+14=11216116+14=548である。したがって PQPR=548 である。

(3)

三角形 PQR の面積を S とする。2辺 PQ,PR とその内積からS=12PQ2PR2(PQPR)2である。ここに (1), (2) の値を代入してS=121336316(548)2=1213192252304=12156252304=1213148=13196である。

各点の位置関係は次の通りである。色を付けた三角形が PQR である。

別解

解法2(正四面体の座標実現)

方針

正四面体の4頂点を具体的な直交座標で実現し、内分点の座標を直接求める。2本の辺ベクトルの成分から長さ・内積・面積を順に計算する。

解答

正四面体を具体的な座標で実現して計算する。次の4点を取る。O=(0,0,0),A=(1,0,0),B=(12,32,0),C=(12,36,23)どの2点間の距離も 1 なので、これは一辺 1 の正四面体である。

内分条件からP=(12,0,0),Q=(13,33,0),R=(18,324,612)である。したがってPQ=(16,33,0),PR=(38,324,612)となる。

(1)

成分の平方和を取るとPQ2=136+13=1336,PR2=964+1192+124=316だからPQ=136,PR=34である。

(2)

成分ごとの積を足してPQPR=116+124=548を得る。

(3)

三角形の面積を S とするとS=12PQ2PR2(PQPR)2=121336316(548)2=13196である。

総評

難度4、計算量4。目安時間は14分。正四面体を座標化せず、辺ベクトルの長さと内積だけで処理できる。内分比の読み取りで、Q=23bR=14c になる点を間違えないことが第一である。長さの2乗と内積を同じ基礎データ a=1,ab=1/2 から計算すると、答案に統一感が出る。面積では平方根の中を通分して 131/2304 まで示すと、最後の係数 1/2 の落とし忘れを防げる。 第2解法では具体座標でも同じ3つの値を独立に再現した。

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出典: 九州大学 2015年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。