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九州大学 2012年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

Oを原点とする座標空間において,
3点A(a,0,0)B(0,a,0)C(0,0,1)が定める平面をαとする。
ただし,aは正の定数とする。
このとき,以下の問いに答えよ。

(1) 平面α上の任意の点Pに対し,
CP=sCA+tCBを満たす実数stが存在する。
Pの座標をastを用いて表せ。

(2) 原点Oから平面αに垂線OHを下ろす。
Hの座標をaを用いて表せ。

(3) a=1とする。平面α上で点Aを中心とする半径1の円を考え,
その円周上に点QQAB=θとなるように取る。
ただし,0<θ<πとし,点Qz座標は正とする。
Qの座標をθを用いて表せ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安22

ベクトル図形と方程式 座標設定内積の利用ベクトル成分計算

方針

(1)CACB を成分で書き、C+sCA+tCB を計算する。(2) は平面の方程式 x/a+y/a+z=1 を使い、原点からの垂線の足が法線方向にあることから1変数で求める。(3) では a=1 の平面内で、AB 方向の単位ベクトルと、それに垂直で z 成分が正の単位ベクトルを作り、点Aから半径1だけ cosθsinθ の成分で進む。

解答

(1) CA=AC=(a,0,1),CB=BC=(0,a,1)である。したがってCP=sCA+tCB=(as,at,st)である。

点Cの座標は (0,0,1) だから、点Pの座標は P=C+CP=(as,at,1st) である。

平面と垂線の位置関係を模式的に描くと次のようになる。

(2)
平面 α は、3点 A(a,0,0)B(0,a,0)C(0,0,1) を通るので xa+ya+z=1 と表される。この平面の法線方向は (1a,1a,1) である。

原点Oから平面 α に下ろした垂線の足Hは、この法線方向上にあるから H=λ(1a,1a,1) とおける。Hが平面上にあることから λ/aa+λ/aa+λ=1 すなわち λ(2a2+1)=1 である。よって λ=a2a2+2 である。

したがって H=(aa2+2,aa2+2,a2a2+2) である。

(3)
a=1 とする。このとき A=(1,0,0),B=(0,1,0),C=(0,0,1) であり、平面 αx+y+z=1 である。

まず、AからBへ向かう単位ベクトルはe1=ABAB=12(1,1,0)である。次に、平面 α 上で e1 に垂直で、z 成分が正の単位ベクトルを e2=16(1,1,2) と取る。実際に e1e2=0,e2=1 であり、さらに e2x+y+z=0 の方向ベクトルなので平面 α に平行である。

点QはAを中心とする半径1の円周上にあり、QAB=θ で、z 座標が正である。したがって AQ=cosθe1+sinθe2 と表される。よってQ=A+cosθ12(1,1,0)+sinθ16(1,1,2)である。

したがって点Qの座標は(1cosθ2sinθ6, cosθ2sinθ6, 2sinθ6)である。0<θ<π なので sinθ>0 であり、確かに z 座標は正である。

総評

平面内の座標表示、垂線の足、平面上の円の媒介表示を順に扱う空間ベクトル問題である。目安時間は22分。(1) はCを基準にしているため、最後にCの座標を足すことを忘れない。(2) は平面の切片形を使うと計算が短い。(3) は平面内で直交する2つの単位ベクトルを作るのが山場で、z 成分が正という条件が +sinθe2 を選ぶ理由になる。

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出典: 九州大学 2012年度 後期日程 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。