方針
(1) は正弦定理から を出し、高さを求める。外心から弦 への垂線は弦を二等分するので、中心角 の半分を見れば となる。(2) は外心を原点に置き、3頂点の位置ベクトルの和が0になることから3つの中心角が等しいと示す。(3) は を水平に置く。重心の高さは3頂点の高さの平均 であり、 なら外心と重心の高さが等しいことを使う。
解答
(1) 正弦定理より である。 だからである。
また、外心から弦 へ下ろした垂線は弦を二等分するので、 は の中点である。中心角は だから、直角三角形 で となる。 よりである。
(2) 外心 を原点とし、頂点 の位置ベクトルをそれぞれ とする。 ならであり、また である。この式と の内積を順に取るとを得る。差を取れば3つの内積は等しく、その値は である。したがって3つの中心角はすべて であり、それらに対する弦 は等しい。よって は正三角形である。
(3) を水平に置き、 から までの高さを とする。 の高さは0、 の高さは なので、重心 の高さは3頂点の高さの平均である。条件 より と の高さは等しい。三角形は鋭角なので は と同じ側にあり、その高さは である。したがってを得る。この位置関係は次図のようになる。
(1) の2式を に代入するとである。 であり、 だからとなる。よって である。鋭角三角形なので であり、両辺をこれで割るとを得る。
総評
難度6、計算量5。目安時間は25分。(1)は正弦定理と中心角、(2)は外心と重心の性質、(3)は高さの比較を順に使う。特に重心は一般には高さAD上にないため、(3)では「重心の高さは3頂点の高さの平均でAD/3」と説明するのが安全である。OGがBCに平行ならOとGの高さが等しいことが核心で、最後は の符号に注意する。なお、(2)は中線と垂直二等分線だけでも初等幾何的に示せる。