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九州大学 2017年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

定数a<1に対し,放物線C1:y=2x2+1C2:y=x2+aを考える。以下の問いに答えよ。

(1) 放物線C1C2の両方に接する2つの直線の方程式をそれぞれaを用いて表せ。

(2) C1と(1)で求めた2つの直線で囲まれた図形の面積をS1
C2と(1)で求めた2つの直線で囲まれた図形の面積をS2とするとき,
S2S1を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

関数微分積分 接線・法線面積計算、計算整理

方針

共通接線をそれぞれの放物線上の接点から表す。C1の接点をx=uC2の接点をx=vとし,接線の傾きと切片が一致する条件からv=2u6u2=1aを得る。面積は左右対称性を使い,接線と放物線の差を平方の形にして積分する。最後に比を取るので,uの値そのものより接点間の拡大率に注目する。

解答

(1) C1:y=2x2+1x=uにおける接線を求める。導関数は4xであるから,接線は y=4u(xu)+2u2+1=4ux2u2+1 である。

またC2:y=x2+ax=vにおける接線は,導関数が2xであるから y=2v(xv)v2+a=2vx+v2+a である。これらが同じ直線であるためには,傾きと切片が一致すればよいので 4u=2v,2u2+1=v2+a が必要十分である。第1式からv=2uであり,これを第2式へ代入すると 2u2+1=4u2+a すなわち 6u2=1a である。a<1より1a>0なので u=±1a6 を得る。したがって,2つの共通接線は y=±41a6x+121a6 であり,切片を整理して y=±41a6x+a+23 である。

(2) u=1a6 とおく。C1では接点がx=±uであり,右半分0xuでは上側の境界がC1,下側の境界が右側の接線 y=4ux2u2+1 である。差は (2x2+1)(4ux2u2+1)=2(xu)2 であるから,左右対称性より S1=20u2(xu)2dx=40u(ux)2dx=4u33 である。

一方,C2の接点はv=2u,2uである。右半分0x2uで上側の境界は右側の接線,下側の境界はC2であり,差は (4ux+4u2+a)(x2+a)=(x2u)2 である。したがって S2=202u(x2u)2dx=202u(2ux)2dx=16u33 である。よって S2S1=16u3/34u3/3=4 である。

別解

解法2

方針

共通接線を y=mx+b とおき,各放物線との交点を与える二次方程式が重解をもつ条件を使う。面積は接点からの距離の二乗として積分し,接点の位置だけで比を求める。

解答

(1) 共通接線を y=mx+b とする。C1との接触条件は2x2mx+1b=0が重解をもつことだから,m28(1b)=0,b=1m28.同様に C2との接触条件はx2+mx+ba=0の判別式が0となることであり,m24(ba)=0,b=a+m24.両式からm2=8(1a)3,b=a+23.a<1なので2つの実数の傾きが得られ,共通接線はy=±41a6x+a+23である。

(2) u=(1a)/6 とおく。C1の接点は x=±u で,放物線と接線との差は 2(xu)2 となる。したがってS1=20u2(ux)2dx=4u33.C2の接点は x=±2u で,接線と放物線との差は (x2u)2 だからS2=202u(2ux)2dx=16u33.ゆえにS2S1=4.

総評

難度5,計算量5。目安時間は18分。共通接線を「接する」という言葉だけで処理せず,2つの接線方程式を一致させるところが最初の採点点である。a<1によりuが実数になること,接点が左右対称に現れることを明記すると答案が安定する。面積では上下関係を決めてから差を平方に直すと,積分区間と符号のミスを避けられる。比はaに依存しないため,計算後にuが消えることも検算になる。

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出典: 九州大学 2017年度 前期 文系 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。