問題
AとBの2人がA,B,A,B,の順にさいころを投げ,先に3以上の目を出した人を勝者として勝敗を決め,さいころ投げを終える。以下では,さいころを投げた回数とはAとBが投げた回数の和のこととする。2と3の常用対数を,として,以下の問いに答えよ。
(1) さいころを投げた回数が回以下では勝敗が決まらない確率 を求めよ。さらに,が0.005より小さくなる最小のを求めよ。
(2) さいころを投げた回数が3以下でAが勝つ確率を求めよ。
(3) 自然数に対し,さいころを投げた回数が回以下でAが勝つ確率を求めよ。
方針
解法1
3以上が出る確率を,勝敗が決まらず次へ進む確率をとして,試行回数で場合を分ける。(1)は最初の回すべて失敗する確率を求め,で最小を判定する。(2)(3)はAが勝つ回が奇数回目に限られることを使い,回失敗した後にAが成功する確率の等比和を取る。
解法2
各投球で勝敗が続く確率を とし,投球番号の偶奇で担当者を判定する。(3)は「2投を1組」と見て,Aが勝つ確率の漸化式を解く。
解答
解法1
1回のさいころ投げで3以上が出る確率は であり,3未満が出て勝敗が決まらない確率は である。
(1)
回以下で勝敗が決まらないためには,最初の回すべてで3未満の目が出ればよい。よって である。
次に となる最小のを求める。これは すなわち と同値である。,より,最小のは である。
(2)
Aが3回以下で勝つのは,1回目にAが3以上を出す場合,または1回目と2回目がともに3未満で,3回目にAが3以上を出す場合である。したがって求める確率は
である。
(3)
Aが勝つのは1回目,3回目,5回目,のような奇数回目である。回目にAが勝つには,その前の回ではすべて3未満が出て,回目に3以上が出ればよい。したがってその確率は である。 回以下でAが勝つ確率は,について足せばよいので
である。
解法2
(1)
1回で3未満が出る確率は である。最初の 回すべてで勝敗が決まらない確率は
は と同値である。 なので,最小の は である。
(2)
Aは1回目に勝つか,2回続けて3未満の後の3回目に勝つ。よって
(3)
回以下でAが勝つ確率を とする。最初の投球でAが勝つ確率は であり,A,Bがともに3未満なら確率 で同じ状態に戻る。したがって
これを繰り返すと