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九州大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

表に3,裏に8が書かれた硬貨がある。
この硬貨を10回投げるとき,出た数字10個の積が8桁になる確率を求めよ。
ただし,log102=0.3010log103=0.4771とする。

難易度3/ 10計算量3/ 10目安10

確率指数・対数 数え上げ、計算整理、範囲評価

方針

3が出た回数を h とすれば、8が出た回数は 10h である。積そのものは巨大になるが、桁数は常用対数で判定できる。8桁の正整数は常用対数が [7,8) に入る数なので、3h810h の常用対数を与えられた値で一次式に直し、整数 h の範囲を絞る。最後は該当する h について二項係数を足す。

解答

3が出た回数を h とする。ただし 0h10 である。このとき8が出た回数は 10h だから、出た数字10個の積は 3h810h=3h2303h である。常用対数を取ると、与えられた値よりlog10(3h810h)=hlog103+(303h)log102=0.4771h+0.3010(303h)=9.03000.4259hである。

正の整数 N が8桁であることは 107N<108 と同値である。したがって常用対数で表すと 7log10N<8 である。今回の積が8桁である条件は 79.03000.4259h<8 である。これを h について解くと 1.03000.4259<h2.03000.4259 であり、数値を見れば 2.4<h4.7 となる。よって整数 h として可能なのは h=3,h=4 だけである。

硬貨の各回は独立で、3が出る回数が h である確率は 10Ch210 である。したがって求める確率は10C3+10C4210=120+2101024=165512である。

別解

解法2

方針

3が出る回数を増やすと積は毎回 3/8 倍になる。8桁と9桁の境界付近だけを整数で直接計算し、単調性によって候補を確定する。最後に該当回数の並べ方を数える。

解答

3が h 回出たときの積を Ah=3h810h とする。このときAh+1Ah=38<1だから、Ahh とともに狭義に減少する。8桁との境界付近を直接計算するとhAh215099494435662310442123366457962624である。したがって、積が8桁になるのは h=3,4 のときに限る。

3が h 回出る並びは 10Ch 通りで、全事象は 210 通りである。よって求める確率は10C3+10C4210=120+2101024=165512である。

総評

難度3、目安時間10分。桁数を常用対数の範囲 [7,8) に変えるだけで、問題は3の出た回数 h の一次不等式になる。境界の不等号が左は含む、右は含まない形になる点に注意したい。最後の確率計算では h=3,4 の2通りを足すだけだが、10C310C4 の両方を数えること、分母を 210 にすることを落とさない。

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出典: 九州大学 2019年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。