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九州大学 2019年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

座標空間内の3点A(1,2,3)B(3,2,3)C(4,5,6)を通る平面をαとし,
平面α上にない点P(6,p,q)を考える。以下の問いに答えよ。

(1)Pから平面αに下ろした垂線とαとの交点をHとする。
線分PHの長さをpqを用いて表せ。

(2)P(p9)2+(q7)2=1を満たしながら動くとき,
四面体ABCPの体積の最大値と最小値を求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安18

ベクトル図形と方程式 座標設定体積計算、範囲評価

方針

まず3点 A,B,C が定める平面 α の方程式を出す。ABAC から法線方向を読み取ると、平面は yz+1=0 になる。点 P(6,p,q) から平面までの距離が四面体の高さであり、底面積 ABC は外積の大きさから求める。後半は体積が pq+1 に整理されるので、円 (p9)2+(q7)2=1 上の一次式 pq+1 の最大最小に帰着する。

解答

(1) AB=(2,0,0),AC=(3,3,3) である。平面 α の法線ベクトルを (0,1,1) ととれるので、A(1,2,3) を通る平面 αyz+1=0 である。実際、A,B,C のいずれもこの方程式を満たす。

P(6,p,q) から平面 yz+1=0 までの距離は、点と平面の距離公式より PH=pq+112+(1)2=pq+12 である。

(2)
底面 ABC の面積を求める。AB=(2,0,0)AC=(3,3,3) であり、これらがつくる平行四辺形の面積は 02+(6)2+62=62 である。したがって三角形 ABC の面積は 32 である。

よって四面体 ABCP の体積 VV=1332pq+12=pq+1 である。

条件 (p9)2+(q7)2=1p=9+u,q=7+v,u2+v2=1 とおく。このとき pq+1=3+uv である。ここで uvu2+v212+(1)2=2 であるから 323+uv3+2 となる。特に 32>0 なので絶対値は外してよい。

等号は、(u,v)(1,1) と同じ向き、または反対向きのときに成立する。すなわち (u,v)=(12,12) で最大、(u,v)=(12,12) で最小をとる。したがって体積の最大値と最小値はそれぞれ 3+2,32 である。

別解。円上の点を p=9+cosθ,q=7+sinθ とおいてもよい。このときpq+1=3+cosθsinθ=3+2cos(θ+π4)となるので、最大値と最小値は同じく 3+232 である。

別解

解法2

方針

平面と底面積を求めた後、円周上の点を三角関数で媒介する。体積を 3+cosθsinθ と表し、三角関数の合成から最大値・最小値と等号成立点を読む。

解答

(1) AB=(2,0,0)AC=(3,3,3) より、平面 α の法線ベクトルは (0,1,1) ととれる。したがってα:yz+1=0であり、点と平面の距離公式からPH=pq+12である。

(2)
底面積は[ABC]=12AB×AC=32だから、四面体の体積はV=1332pq+12=pq+1となる。円周上の点をp=9+cosθ,q=7+sinθと表すとpq+1=3+cosθsinθ=3+2cos(θ+π4)である。最小値も 32>0 なので、絶対値は常に外せる。よって32V3+2である。

したがって、体積の最大値は 3+2、最小値は 32 である。

総評

難度4、目安時間18分。平面の方程式、点と平面の距離、四面体の体積という空間座標の基本がまとまった問題である。計算量は多くないが、PH の分母 2 と底面積 32 が体積で打ち消し合う構造を見落とすと後半が重くなる。円上の一次式の最大最小では、体積が絶対値を含むため 32>0 を確認してから最大最小を述べると答案が明確になる。

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出典: 九州大学 2019年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。