問題
を実数とする。3次関数が極大値と極小値をもち,極大値から極小値を引いた値がになるとする。このとき,の値を求めよ。
方針
解法1
導関数 が異なる2つの実数解をもつことが、極大値と極小値をもつ条件である。2つの停留点を とすると、3次関数の係数が正なので で極大、 で極小になる。極値差は値を直接代入するより、 を で積分して求めると計算が整理される。得られた式を と等置し、極値をもつ範囲で解を選ぶ。
解法2
導関数の軸が であることを利用し、 と平行移動する。2つの停留点が と対称に現れるため、極値差を中央対称な区間の積分で一度に求める。
解答
解法1
とおく。導関数は である。極大値と極小値をもつためには、 が異なる2つの実数解をもつ必要がある。したがって判別式より すなわち である。よって、極値をもつための範囲は または である。
この範囲で、 の2解を
とおく。 であり、3次関数の最高次係数は正なので、 で極大、 で極小をとる。
ここで である。区間 では だから である。 とおくと であり、 と置き換えると となる。したがって
である。
条件より である。 なので、両辺を4で割って整理すると となる。極値をもつ範囲では であり、これは と書ける。さらに で割って、両辺を 乗すると を得る。 のときは より である。これは を満たす。 のときは より となり、 に反する。したがって である。
別解。極値差の計算だけは、 と平行移動してもよい。このとき であるから、停留点は である。中央から左右対称な2点の間で を積分すれば、上と同じく が直ちに出る。
解法2
導関数は
である。異なる2つの実数解をもつ条件は
だから、まず または が必要である。
とおくと
となる。停留点は であり、その間では である。したがって極大値と極小値の差は
である。条件より
である。両辺を4で割って 乗すると
を得る。極値をもつ場合は なので、整理して
となる。これは を満たすから、求める値は である。