方針
の共役も解であることから、実係数多項式 が を因数にもつと判断する。係数比較で を で表し、2本の合同式を中国剰余型にまとめ、範囲条件で を一意に決める。
解答
(1) とおく。すると である。 は整数係数、特に実係数の整式なので、 が解なら共役複素数 も解である。したがって が の因数である。 は最高係数1の三次式なので と書ける。展開するとである。定数項を比べると であるから である。
(2)
(1)より であり、 である。条件から となる。すなわち である。 なので を得る。 とおくと、 より である。 だから であり、 となる。 より だけが残る。
したがって である。求める解はである。
別解
解法2(ωの累乗を簡約して剰余を0にする)
方針
、 を使い、 を1次式 に落とす。非実数 に対して となるための条件を係数ごとに求め、合同条件は候補列を突き合わせて解く。
解答
(1)
とおくとである。したがって と は実数で、 は非実数だから、 となるには両係数が0でなければならない。よってすなわちである。
(2)
このとき条件より の範囲で第1式を満たす候補はであり、このうち で割って9余るものは だけである。
したがってとなり、すべての解はである。
総評
難度4、目安時間15分。 は の解であることを見抜けば、前半は因数分解で一気に進む。合同式では、 の条件を2本にまとめたあと、 で候補を絞るところまで書くと答案が締まる。よくあるミスは、 と取り違えて因数を にしてしまうこと、また共役解の利用を説明しないことである。