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九州大学 2024年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

aを実数とし、座標空間内の3点P(1,1,1)
Q(1,1,1)R(a,a2,a3)を考える。以下の問いに答えよ。

(1) a1a1のとき、3点P,Q,Rは一直線上にないことを示せ。

(2) a1<a<1の範囲を動くとき、三角形PQRの面積の最大値を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

ベクトル微分 ベクトル成分計算微分による最大最小置換、計算整理

方針

PQPRから、平行四辺形の面積ベクトルに相当する成分式を計算する。得られるベクトルが2(1a2)(1,a,1)と因数分解できるため、(1)の非共線性と(2)の面積が同じ計算で処理できる。面積の2乗をt=a2の関数に直して最大化する。

解答

(1) PQ=(2,0,2),PR=(a+1,a21,a3+1)である。2本のベクトルから作る平行四辺形の面積ベクトルの成分は(0(a3+1)2(a21),2(a+1)2(a3+1),2(a21)0(a+1))=2(1a2)(1,a,1)となる。a±1ならこれは零ベクトルでないので、PQPRは平行でない。したがってP,Q,Rは一直線上にない。

(2)
1<a<1では1a2>0である。三角形PQRの面積をSとすると、上の面積ベクトルの大きさの半分だからS=(1a2)1+a2+1=(1a2)a2+2.S0なのでSを最大にすることとS2を最大にすることは同値である。t=a2と置くと0t<1S2=(1t)2(t+2)=t33t+2.g(t)=t33t+2とすればg(t)=3t23<0(0t<1)である。よってgはこの区間で単調減少し、最大はt=0、すなわちa=0のときである。このときS2=2なので、面積の最大値は2である。

別解

解法2(直線PQまでの距離)

方針

直線PQ(u,1,u)と表されることを使う。(1)はRがこの形なら第2成分からa2=1が必要である。(2)はR(u,1,u)の距離の2乗をuについて平方完成して高さを求め、底辺PQ=22と組み合わせる。

解答

(1)
直線PQ上の点は(1,1,1)+λ(2,0,2)=(u,1,u)と表せる。もしR=(a,a2,a3)がこの直線上にあれば、第2成分からa2=1が必要である。したがってa1,1のときRは直線PQ上になく、3点は一直線上にない。

(2)
Rから直線PQ上の点(u,1,u)までの距離の2乗はD(u)=(au)2+(a21)2+(a3u)2.ここで(au)2+(a3u)2=2(ua+a32)2+(aa3)22だから、直線PQまでの距離hh2=(aa3)22+(a21)2=(1a2)2(a2+2)2を満たす。またPQ=22なのでS2=(1222h)2=(1a2)2(a2+2).t=a2と置けば、解法1と同様に(1t)2(t+2)0t<1で単調減少する。よってa=0のとき最大となりmaxS=2である。

総評

面積公式を成分で使うと、非共線性を示す因子1a2と面積を決める因子が同時に現れる。絶対値を落とせるのは(2)で1<a<1が与えられているからであり、一般のaではS=1a2a2+2と書く必要がある。またt=a2の範囲は0t<1で、t=0は含まれるため最大値は実際に達成される。a=0を元の点へ戻すとR=(0,0,0)であり、成分式から面積ベクトルの大きさは22、三角形の面積は2となって最終値を検算できる。

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出典: 九州大学 2024年度一般選抜(前期日程)数学 問題照合記録(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。