方針
(1) はを積分する側、を微分する側として部分積分する。上端ではであるため、境界項の指数はになる。(2)は(1)をについて解き、現れる三つの積分がすべて非負であることからを得てはさみうちを行う。
解答
(1) において、を積分し、を微分する部分積分を行う。微分はであるから上端では、下端ではなので(2)
上式を変形するとではであるからしたがってを固定すれば右辺はでへ収束する。よってはさみうちの原理によりである。
別解
解法2(被積分関数を直接評価する別解)
方針
(1) は解法1と同じ部分積分で求める。(2)では誘導式を使わず、上でと評価する。残るへを施し、を使って以下にする。
解答
(1)
解法1と同じ部分積分によりである。
(2)
ではだからここでと置くとで、積分区間はになる。よってしたがって右辺はを固定してとすればへ収束するのでである。
総評
最大の注意点は部分積分の上端である。ではだけでなくなので、境界項はでありではない。(2)の出題意図に沿う最短解は(1)をについて解き、残りの積分の非負性を使う方法である。直接評価する別解でも同じ上界が得られ、二つの独立な導出が一致する。固定したごとの極限であるため、上界の定数がに依存していても問題ない。被積分関数は区間全体で非負なので、はさみうちの下界も明示できる。