問題
自然数に対して
とする。以下の問いに答えよ。
(1) をを用いて表せ。
(2) すべての自然数に対して、が成り立つことを示せ。
出典:九州大学 2024年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第5問
方針
解法1(漸化式をそのまま評価に使う方法)
(1)はを積分する側、を微分する側として部分積分する。上端ではであるため、境界項の指数はになる。(2)は(1)をについて解き、現れる三つの積分がすべて非負であることからを得てはさみうちを行う。
解法2(被積分関数を直接評価する別解)
(1)は解法1と同じ部分積分で求める。(2)では誘導式を使わず、上でと評価する。残るへを施し、を使って以下にする。
解答
解法1(漸化式をそのまま評価に使う方法)
(1)
において、を積分し、を微分する部分積分を行う。微分は
であるから
上端では、下端ではなので
(2)
上式を変形すると
ではであるから
したがって
を固定すれば右辺はでへ収束する。よってはさみうちの原理により
である。
解法2(被積分関数を直接評価する別解)
(1)
解法1と同じ部分積分により
である。
(2)
では
だから
ここでと置くとで、積分区間はになる。よって
したがって
右辺はを固定してとすればへ収束するので
である。