方針
恒等式を使う。も確認すると、解集合は8乗根からだけを除いた6点と分かる。(2)ではまず任意の解を一つ用いてを導く。次になら自身が解なのにが解でないという矛盾を作り、候補をへ絞って十分性まで確認する。
解答
(1)
直接展開するとである。またなので、を満たすについてである。このときよりである。絶対値を取るとであり、だからが成り立つ。
(2)
上の議論とから、の解集合はを満たす複素数全体である。
条件を満たすを考える。解を一つ取ると、も解なのでよりが必要である。
ここでと仮定する。と置けば、よりであり、よりである。したがってこのはの解である。しかしなのでとなり条件に反する。よって、すなわち候補はだけである。
は明らかに条件を満たす。についてもは偶関数なのでであり、すべての解を解へ移す。したがって求める複素数はである。
別解
解法2(指数集合の回転対称性)
方針
と置くと、解はのうち指数を除いたものになる。条件からも8乗根と分かるのでと書き、指数をだけ平行移動しても除外集合が保たれる場合を調べる。
解答
(1) である。なら、ならなので、いずれの場合もである。
(2)
とする。解法1の恒等式から、の解はであり、8乗根の指数をで考えたときだけが除かれている。
条件からなのでと書ける。へを掛けることは指数へを加えることにあたる。6個の解がすべて再び6個の解へ入るなら、有限集合なので実際には解集合をそれ自身へ移し、除外集合もを満たす。したがってまたはである。逆にこの二つは解集合を保つのでがすべてである。
総評
核心はの6個の解を個別に解くことではなく、「8乗根からを除いた集合」と認識することである。(2)の条件は一つの解だけでなく全解に対する条件なので、を得ただけでは不十分であり、除外された2点へ解を送らないことまで調べる必要がある。解法1のはこの不足を一手で突く。最終候補については、が偶関数であることから十分性を確認できる。数値的にも6個の根の偏角はで、回転だけが集合を保つ。