方針
平面が直線 に直交するため,球との断面円の中心は直線 上にある。球の中心から断面円の中心までの距離は,球の半径3と断面円の半径1から三平方の定理で求める。(2) では2つの円を底面とする円柱の軸が直線 ,半径が1であることを使い,平面 上の点 から軸までの距離が1である条件を式にする。最後に楕円の頂点を示して図示内容を明確にする。
解答
(1) である。平面 は直線 と直交しているので,球 との共通部分である円 の中心は直線 上にある。
球 の半径は であり,断面円の半径は である。球の中心 から断面円の中心までの距離を とすると,直角三角形より だから である。直線 の単位方向ベクトルは であるから,円の中心の候補は である。 の中心の 座標は正, の中心の 座標は負なので,である。
(2)
2つの円 を底面とする円柱は,軸が直線 ,半径が の円柱である。平面 上の点を とする。点 から直線 までの距離が であることが,切り口の条件である。
直線 の方向ベクトルを とおくと, である。点 の位置ベクトルを同じく と書けば, のうち軸方向成分の長さの2乗は である。したがって,軸からの距離の2乗はである。これが に等しいので,切り口の曲線は である。
これは平面 上の楕円であり, と書ける。したがって 軸方向の半径は , 軸方向の半径は である。図示すると,中心は原点,頂点は で, 軸方向に少し長い楕円である。
実際の切り口は次の楕円である。
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総評
難度5,計算量4。想定時間は18分程度。(1) は断面円の中心が球の中心から平面へ下ろした垂線の足,すなわち軸 上にあることを使い, から中心までの距離 を得る。(2) は円柱側面を「軸からの距離が1の点」と見て,平面 上で を導く。図示では中心,4頂点,長軸・短軸を実図に反映した。有限な円柱側面である点についても,楕円上の各点の軸への射影が2底面の間に入るため切り口全体が有効である。典型的な失点は による射影の分母4を落とすことである。