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九州大学 2023年度
文系数学 第3問

問題

を原点とする座標平面上のでない2つのベクトル

に対して,とおく。以下の問いに答えよ。

(1) が平行であるための必要十分条件はであることを示せ。

以下,であるとする。

(2) 座標平面上のベクトル

を満たすものを求めよ。

(3) 座標平面上のベクトルに対して

を満たす実数を用いて表せ。

出典:九州大学 2023年度 前期日程 一般選抜 文系 第3問

方針

解法1(標準解法)

(1) は が2つのベクトルの平行条件を表すことを、成分の比例で両方向に示す。(2) は とおき、内積条件から2元連立方程式を解く。(3) は、(2) で作った が係数を取り出す役割を持つことを使い、両辺との内積から を読む。

解法2(90度回転したベクトルを使う方法)

を90度回転した を用いる。 の内積なので平行条件が直ちに読める。(2) では に垂直な に垂直な で規格化して,係数を取り出す双対ベクトルを構成する。

解答

解法1(標準解法)

(1)

まず が平行であるとする。すると、ある実数 によって と表せる。したがって である。

逆に 、すなわち とする。 のときは であるから となり、 は平行である。 のとき、 は零ベクトルでないので である。このとき より であり、 となる。したがってこの場合も2つのベクトルは平行である。

以上より、 が平行であるための必要十分条件は である。

(2)

とおく。条件

である。係数の行列式は なので、連立方程式は一意に解け、 である。よって である。

同様に とおくと、条件

であり、これを解いて を得る。したがって である。

(3)

の両辺と の内積をとると、(2) の条件より

である。したがって である。同様に両辺と の内積をとると となる。よって求める表し方は

である。

解法2(90度回転したベクトルを使う方法)

(1)

とおくと

なので, である。平面上で であることは, と平行であることと同値である。よって平行であるための必要十分条件は である。

(2)

に垂直であり,

したがって

とおけば となる。

同様に に垂直で, だから

が残りの2条件を満たす。

(3)

の両辺と の内積をとれば だけが残り, の内積をとれば だけが残る。よって

である。