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名古屋大学 1985年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

xy平面上で,点Pが,曲線y=x24上を点B(2,0)から点A(2,0)まで動くとき,
距離PAを最大にする点Px座標を求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

関数図形と方程式 微分による最大最小置換、計算整理

方針

P(x,x24) と置き,距離そのものではなく PA2 を最大化する。端点 B,A も候補に含めるため,2x2 を明示する。t=2x と置くと式が t2{1+(4t)2} になり,微分後の符号変化と端点値の比較で最大点を決める。

解答

PP=(x,x24) とおく。点 PB(2,0) から A(2,0) まで動くので 2x2 である。

距離 PA を最大にするには,その2乗 PA2 を最大にすればよい。点 A=(2,0) であるからPA2=(x2)2+(x24)2=(x2)2{1+(x+2)2}である。

ここで t=2x とおくと,2x2 より 0t4 である。また x+2=4t なので PA2=t2{1+(4t)2} となる。これを F(t)=t2{1+(4t)2} とおく。微分するとF(t)=2t{1+(4t)2}2t2(4t)=2t(2t212t+17)である。したがって 0<t<4 の候補は 2t212t+17=0 より t=3±22 である。

符号を見ると,F(t)0<t<32/2 で増加し,32/2<t<3+2/2 で減少し,その後また増加する。よって t=32/2 は極大,t=3+2/2 は極小である。

端点も比較する。 F(0)=0,F(4)=16 であり,F(322)=714+22>16 である。したがって最大は t=322 のときである。よって x=2t=1+22 となる。

求める x 座標は 1+22 である。

別解

解法2

方針

置換をせずに x のまま距離の2乗を微分する。導関数を因数分解し,区間内の停留点2個と両端を比較する。最後に放物線・最大点・点 A を図示して,得られた位置関係を確認する。

解答

P(x,x24) とおく。ただし 2x2 である。距離の2乗を D(x) とするとD(x)=(x2)2+(x24)2=(x2)2{1+(x+2)2}である。微分するとD(x)=2(x2){1+(x+2)2}+2(x2)2(x+2)=2(x2)(2x2+4x+1)となる。区間内の停留点はx=1±22である。

導関数の符号,または各候補での値を比較するとxD(x)216122714221+22714+2220である。したがって最大となるのはx=1+22である。

総評

難易度は4,計算量は4程度である。想定時間は12分から18分程度。距離は平方根のまま扱わず,距離の2乗を閉区間で最大化する。停留点が2個出るため,微分しただけで終わらず,増減または関数値によって極大・極小を区別し,両端も比較する必要がある。置換を使う解法と直接微分する解法のどちらでも,最大点は放物線の左半分にあることを図で確認すると符号ミスに気づきやすい。

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出典: 名古屋大学 1985年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。