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名古屋大学 1987年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

abを実数でb0とする.
関数f(x)=axbx2が次の2つの条件を満たすとする.

(i) 0x1に対してf(x)0

(ii) 01f(x)dx=1

このとき,0x1において
y=f(x)x軸の間にある部分をx軸のまわりに回転させて得られる立体の体積V
どのような範囲にあるか.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安20

関数積分 パラメータ処理、体積計算微分による最大最小

方針

積分条件からまず ab で表し、条件 f(x)0b の範囲に直す。b0 のため abxx について減少するので、非負条件は端点 x=1 を見ればよい。体積は V=π01f(x)2dx であり、a を消去すると b の2次式になる。最後は 0b6 でその2次式の最小値と最大値を調べる。

解答

条件 (ii) より01(axbx2)dx=a2b3=1である。したがって a=2+2b3 と表せる。

次に条件 (i) を調べる。x=0 では f(0)=0 である。0<x1 では f(x)=x(abx) であり、x>0 だから abx0 が必要十分である。ここで b0 より abxx について減少するので、区間 [0,1] で最も小さいのは x=1 のときである。よって ab0 が条件である。a=2+2b3 を代入すると 2+2b3b=2b30 となる。はじめから b0 であるから 0b6 である。

回転体の体積はV=π01(axbx2)2dxである。被積分関数を展開して (axbx2)2=a2x22abx3+b2x4 だから Vπ=a23ab2+b25 である。ここに a=2+2b3 を代入するとVπ=13(2+2b3)2b2(2+2b3)+b25=43b9+2b2135=2135(b154)2+98.したがって 0b6 における最小値は b=154 のとき Vπ=98 である。

一方、この2次式は上に開くので、閉区間での最大値は端点で調べればよい。端点ではb=0 のとき Vπ=43,b=6 のとき Vπ=65であり、大きいのは 43 である。よって求める範囲は 9π8V4π3 である。

別解

解法2:許される係数を1つの割合で表す

方針

0b6 を得た後、b=6t とおいて 0t1 に正規化する。体積を t の2次式にして頂点と両端を比較する。

解答

積分条件からa2b3=1であり、a=2+2b3 である。また f(x)=x(abx)00x1 で成り立つための条件は ab0 だから、0b6 となる。

そこで b=6t (0t1) とおく。このとき a=2+4t である。回転体の体積はV=π01{(2+4t)x6tx2}2dxであり、整理するとVπ=4323t+815t2=815(t58)2+98.したがって最小値は t=58 のときの 9/8 である。最大値は両端を比べればよく、t=0 のとき Vπ=43,t=1 のとき Vπ=65だから最大値は 4/3 である。よって9π8V4π3を得る。

総評

難度6、計算量6、目安時間20分。積分条件で係数を1つ消し、非負条件を端点の条件へ直すところが要点である。体積の積分は全て表示数式にし、b と正規化した t の2通りで 9π/8V4π/3 を照合した。最大値では上に開く2次式の頂点ではなく両端を比べる。

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出典: 名古屋大学 1987年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。