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名古屋大学 1984年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

(1) 放物線y=bax2 (a>0,b<1)が,
折れ線y=1xと接するための条件を求めよ.

(2) (1)の放物線と折れ線が接するとき,
これらの囲む部分の面積をaを用いて表せ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安19

関数積分 接線・法線面積計算対称性の利用

方針

放物線も折れ線 y=1xy 軸対称なので、x>0 側の直線 y=1x との接触だけを考えればよい。接点を x=t と置き、値の一致と傾きの一致から tb を求める。面積は左右対称性で2倍し、接点までの差を積分する。

解答

(1)
放物線と折れ線はともに y 軸対称なので、x>0
y=1x と接する条件を調べる。接点の x 座標を t とするとbat2=1t,2at=1.よってt=12a,b=114a.a>0 なら b<1 も満たすので、求める条件はb=114a(a>0)である。

(2)
接点は x=±12a である。0x12aでは折れ線が上側にあるから、面積 SS=201/(2a){(1x)(bax2)}dx=201/(2a)(14ax+ax2)dx=2[x4ax22+ax33]01/(2a)=112a2.接点は左右対称で、差は接点で2重に0になる

別解

解法2

方針

x0 で交点方程式を作り、接する条件を判別式0で求める。
条件を代入すると2曲線の縦の差が
a(x12a)2 と完全平方になるので、
面積も短く計算できる。

解答

(1)
x0 では折れ線は y=1x である。放物線との交点はax2x+1b=0の解である。接するための必要十分条件は、この2次方程式が
重解をもつことである。したがって14a(1b)=0,すなわちb=114a(a>0).(2)
このとき2曲線の縦の差は(1x)(bax2)=a(x12a)2.接点の x 座標は 12a だから、対称性よりS=201/(2a)a(x12a)2dx=112a2.

総評

絶対値を含む折れ線と放物線の接触・面積問題。目安時間は19分。対称性により右半分だけを扱うと、接線条件も面積計算も短くなる。接する条件では値の一致だけでなく傾きの一致、または2次方程式の重解条件まで確認することが必要である。 2つの解法を相互に照合し、境界値・必要十分性・符号・最終値を確認した。

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出典: 名古屋大学 1984年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。