方針
P=(x,x2) と置き、点 A までの距離の2乗を微分して x≧0 で最小化する。得た点と A を結ぶ直線を求め、放物線との差を独立表示の定積分で計算する。
解答
P=(x,x2)(x≧0)とおく。距離の2乗はD(x)=x2+(x2−43)2である。微分するとD′(x)=2x(2x2−21).x≧0 では 0<x<1/2 で減少し、x>1/2 で増加する。したがってP=(21,41).直線 AP の傾きは1/21/4−3/4=−1だから、その方程式は y=43−x である。求める面積を T とするとT=∫01/2(43−x−x2)dx=[43x−2x2−3x3]01/2=245.
別解
解法2(法線条件を使う)
方針
最近点が端点でないなら、線分 AP はその点での接線に垂直である。接線の傾きと AP の傾きの積を −1 として P を決める。面積は直線と放物線の差を因数分解して積分する。
解答
P=(u,u2)(u>0)とする。放物線の接線の傾きは 2u、直線 AP の傾きはuu2−3/4である。最近点では AP が接線に垂直だから2u⋅uu2−3/4=−1.よって 2u2−3/2=−1、すなわち u=1/2 である。端点 (0,0) までの距離の2乗は 9/16、この点までの距離の2乗は 1/2 なので、確かにP=(21,41)が最近点である。
直線 AP は y=43−x であり、その放物線との差は43−x−x2=(21−x)(x+23).したがって 0≦x≦1/2 で直線が上にあり、面積は∫01/2(21−x)(x+23)dx=245.
総評
放物線上の最近点と、弦・放物線に囲まれた面積を続けて求める問題。目安時間は17分。距離は2乗で最小化し、端点との比較も行う。微分法と接線・法線の幾何条件の2通りで点 (1/2,1/4)、面積 5/24 を確認した。
冊子PDFで見る名大の関数の問題で問題集を作る
出典: 名古屋大学 1983年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。