方針
球の中心である原点から直線までの距離を射影公式で求め、それを半径1に等置する。得られるrの2次方程式を解き、sinθ=0も別に確認する。
解答
A=(−2,0,1),B=(rcosθ,rsinθ,−1)とおき、d=AB=(rcosθ+2,rsinθ,−2)とする。原点から直線ABまでの距離の2乗は∣A∣2−∣d∣2(A⋅d)2である。ここで∣A∣2A⋅d∣d∣2=5,=−2rcosθ−6,=r2+4rcosθ+8.接する条件は距離が1となることだから5−r2+4rcosθ+8(−2rcosθ−6)2=1.整理するとr2sin2θ−2rcosθ−1=0.sinθ=0ならr=sin2θcosθ±1.r>0となる方を選ぶとr=sin2θ1+cosθ=1−cosθ1.cosθ=−1では元の2次方程式からr=1/2で、上式と一致する。cosθ=1では−2r−1=0となり正の解はない。
よってr=1−cosθ1(cosθ=1)であり、cosθ=1のとき条件を満たすr>0は存在しない。
別解
解法2
方針
直線上の点A+tdを球面の式へ代入する。接線なら交点を与える2次方程式が重解をもつので、判別式を0とおいて解く。
解答
直線上の点はX(t)=A+tdと表せる。球面との交点は∣A+td∣2=1の解であり、展開すると∣d∣2t2+2(A⋅d)t+(∣A∣2−1)=0.接線であるための必要十分条件はこの2次方程式が重解をもつことである。よって判別式を0とすると(A⋅d)2=∣d∣2(∣A∣2−1)=4∣d∣2.各内積を代入すれば4(rcosθ+3)2=4(r2+4rcosθ+8),すなわちr2sin2θ−2rcosθ−1=0.以後は解法1と同じ符号判定によりr=1−cosθ1(cosθ=1)を得る。
総評
難度は6、計算量は5。中心から直線までの距離と、球面代入後の判別式という独立な2解法で接線条件を照合した。どちらも同じ2次方程式へ帰着する。sinθ=0を一括して割らず、cosθ=−1では解があり、cosθ=1では正の解がないことを明示した。
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出典: 名古屋大学 1993年度 前期日程 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。