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名古屋大学 1993年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

nを自然数とし、0<a<1として、Sn(a)=01xn+1axdxとおく.

(1)nに対して、Sn(a)を最小にするaの値anを求めよ.

(2) (1)で求めたanに対してlimnnSn(an)を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

積分微分 置換微分による最大最小極限計算

方針

絶対値の中身が符号を変える点c=a1/nで積分を分ける。端点では被積分関数が0になることを使ってaで微分し、増減から最小値を決める。

解答

(1) c=a1/nとおくと0<c<1であり、xn+1ax=x(xna)x=cで符号を変える。したがってSn(a)=0c(axxn+1)dx+c1(xn+1ax)dx.x=cでは各被積分関数が0になるため、境界の移動による項は消える。よってSn(a)=0cxdxc1xdx=c212.c=a1/naとともに増加するので、Sn(a)c<12で負、その後は正である。ゆえにc=12,an=cn=2n/2.(2) 上の分割積分を計算するとSn(an)=cn+22cn+2n+2+1cn+2n+2cn(1c2)2.c2=1/2より第1項と第4項が消し合い、Sn(an)=12cn+2n+2=12n/2n+2.したがってlimnnSn(an)=limnnn+2(12n/2)=1.

別解

解法2

方針

符号変化点cを新しい変数とし、a=cnを積分後に代入する。Sncの関数として直接微分し、因数分解された導関数から最小点を決める。

解答

(1) a=cn (0<c<1)とおく。絶対値をx=cで分けて先に積分するとSn(cn)=0c(cnxxn+1)dx+c1(xn+1cnx)dx=12cn+2n+2+cn(c212).これをcで微分する。第1項から出る項と第2項の一部が消え、ddcSn(cn)=ncn1(c212).n>0, c>0だから、これは0<c<12で負、12<c<1で正である。したがって唯一の最小点はc=12であり、an=2n/2.(2) この値を積分後の式へ代入するとSn(an)=12n/2n+2,ゆえに求める極限はlimnnSn(an)=1.

総評

難度は6、計算量は5。絶対値の符号変化点をc=a1/nと置くことが核心である。a微分とc微分の2解法を照合し、最小点が内部にただ1つあること、端の挙動、最小値の式、極限を確認した。積分と極限は表示数式に分離し、指数的に0へ近づく項も明示した。

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出典: 名古屋大学 1993年度 前期日程 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。