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名古屋大学 1995年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

球面S:x2+y2+z22x4y4=0,平面K:x+2y2z=kについて次の問に答えよ.ただし,kは定数である.

(1) SKが共有点を持つためのkの範囲を求めよ.

(2) SKが交わってできる円を底面とし,
Sの中心を頂点とする円錐の体積を最大にするkの値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

図形と方程式微分 座標設定体積計算微分による最大最小

方針

球面は平方完成して中心と半径を求める。平面との共有点条件は,球の中心から平面までの距離が半径以下であることに言い換えられる。(2) では中心から平面までの距離を d とし,切り口の円の半径を 9d2,円錐の高さを d として体積を1変数関数にする。端点では体積が0になるので,微分で内部の最大点を決める。

解答

(1)

球面 S の式を平方完成すると x22x+y24y+z24=0 より (x1)2+(y2)2+z2=9 である。したがって,球の中心は I=(1,2,0) で,半径は3である。

平面 K:x+2y2z=k と中心 I との距離は 1+2220k12+22+(2)2=5k3 である。球面と平面が共有点を持つためには,この距離が球の半径3以下であればよい。よって 5k33 すなわち 5k9 である。したがって 4k14 である。

(2)

中心 I から平面 K までの距離を d とおく。0d3 であり,切り口の円の半径を ρ とすると,球の半径が3なので ρ2+d2=9 である。したがって ρ2=9d2 である。

この円を底面,球の中心を頂点とする円錐の高さは d であるから,体積 VV=13πρ2d=13π(9d2)d である。定数 π/3 を除いて h(d)=9dd30d3 で最大にすればよい。微分すると h(d)=93d2=3(3d2) である。したがって 0<d<3 では d=3 で増減が増加から減少に変わる。また端点 d=0,3 では体積は0なので,最大は d=3 のときである。

ここで d=5k3 だから 5k3=3 である。よって 5k=33 となり,求める値は k=5±33 である。

球の切り口を底面とする円錐

別解

解法2

方針

共有点条件は中心と平面の距離で処理する。体積の2乗を u=d2 の式にし、
3つの正数へ相加相乗平均を用いて微分せずに最大点を決める。

解答

(1)
球面は(x1)2+(y2)2+z2=9であり、中心は I=(1,2,0)、半径は3である。中心から平面までの距離はd=5k3.共有点をもつ条件 d3 より4k14.(2)
切り口の半径を ρ とするとρ2=9d2.円錐の体積はV=π3d(9d2).u=d2 とおくと、最大化すべき V2 の定数を除いた部分はu(9u)2である。3つの非負数u,9u2,9u2の和は9なので、相加相乗平均よりu(9u2)233.等号は u=(9u)/2、すなわち u=3 のときである。
よって d=3 で最大となる。したがって5k3=3からk=5±33を得る。

総評

難度は10段階中5、計算量は10段階中5。目安時間は15分から20分。球と平面の位置関係は中心から平面までの距離で決まるため,平方完成と距離公式を正確に使うことが出発点である。(2) は切り口の半径と中心から平面までの距離が直角三角形を作ることに気づけば,体積は d(9d2) の最大化になる。端点で円錐がつぶれることも確認しておくと,d=3 が本当に最大であることを説明しやすい。 2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式による説明も併記している。

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出典: 名古屋大学 1995年度 後期日程 第2次学力試験 理系(後期) 後期 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。