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名古屋大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

xy平面内の中心P,半径rの円Cが次の2条件を満たしているとする.

(a) 2つの円C1:x2+y21=0C2:x2+y26x+5=0に外接する.
ただし2つの円が外接するとは,
中心間の距離がそれぞれの円の半径の和に等しいことをいう.

(b) 中心Pと原点とを結ぶ線分とx軸の正の部分とのなす角が60となる.

Cの半径rと中心Pの座標とを求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

図形と方程式 円の性質座標設定、式変形

方針

2つの与えられた円の中心と半径をまず読み取る。円 CC1 に外接することから OP=r+1 となり,さらに OPx 軸の正の向きと 60 をなすので,中心 P の座標を r だけで表せる。最後に C2 との外接条件を距離の式にして r を決め,得た座標が2条件を満たすことまで確認する。

解答

C1x2+y2=1 であるから,中心は O=(0,0),半径は1である。また x2+y26x+5=0(x3)2+y2=4 と書けるので,円 C2 の中心は F=(3,0),半径は2である。

C の中心を P=(X,Y),半径を r とする。CC1 に外接するから OP=r+1 である。また,OPx 軸の正の部分とのなす角が 60 なのでP=((r+1)cos60,(r+1)sin60)=(r+12,3(r+1)2)と表される。

次に,CC2 にも外接するから FP=r+2 である。よって(r+123)2+(3(r+1)2)2=(r+2)2を満たす。左辺を整理すると (r5)2+3(r+1)24=r2r+7 であるから r2r+7=r2+4r+4 となる。したがって 5r=3,r=35 である。

このとき r+1=85 なので,中心は P=(45,235) である。以上より r=35,P=(45,235) となる。実際,この点は OP=8/5=r+1 を満たし,FP=13/5=r+2 も満たすので,2つの外接条件に合っている。

3円の外接配置

別解

解法2

方針

3つの中心 O,P,F が作る三角形に注目する。2つの外接条件で辺長を r で表し、
POF=60 に余弦定理を適用して半径を直接決める。

解答

C1 の中心を O=(0,0)、円 C2 の中心を F=(3,0) とする。
半径はそれぞれ1と2である。円 C が両方に外接するのでOP=r+1,FP=r+2,OF=3.また条件 (b) より POF=60 である。

三角形 OPF に余弦定理を用いると(r+2)2=(r+1)2+322(r+1)3cos60.右辺を整理してr2+4r+4=r2r+7となるからr=35.OP=r+1=8/5 であり、OP の偏角は 60 なのでP=85(cos60,sin60)=(45,235).よってr=35,P=(45,235)である。

総評

難度は10段階中4、計算量は10段階中4。目安時間は10分から15分。円の外接条件を「中心間距離=半径の和」として式にできるかが中心である。角度条件から中心座標を r だけで表すと,未知数が半径1つに減って計算が安定する。失点しやすい点は,C2 の半径を2と読むための平方完成,および外接条件で r+2 とすべきところを r2 などにしてしまうことである。最後に求めた点が両方の距離条件を満たすことを確認すると答案の説得力が上がる。 2解法の結論を照合し、条件の必要十分性、端点、符号、定義域、等号成立条件を再確認した。図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式による説明も併記している。

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出典: 名古屋大学 1995年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。