方針
円板 の中心が動ける小正方形を考え、 から最も遠い右上隅との距離で の上限を求める。(2)は場合分けした上限を使って面積和を最大化する。
解答
(1)
正方形を とおき、、、 とする。円板 は2辺 、 に接するので、その中心は である。正方形内に入るため、 である。
半径 の円板 の中心を とすると、 が正方形内に入る条件は である。したがって特に が必要である。
この小さい正方形の中で、点 から最も遠い点は である。実際、、 なので、、 は大きいほど から遠くなる。よって、 と が重ならない配置が可能であるための条件は すなわち である。これを について解くと となる。
よって の2条件を同時に満たせばよい。2つの上限が入れ替わるのは すなわち のときである。したがってである。境目では2つの式は同じ値になる。
(2)
面積の和は である。固定した に対しては、 が大きいほど面積の和も大きいので、(1)の を用いればよい。
まず では であり、 である。これは が大きいほど大きいので、この範囲での最大は のときで、値は である。
次に では なので である。右辺は について上に開いた2次式だから、この閉区間での最大は端点で生じる。端点 では前の場合と同じ値であり、端点 でも となる。したがって全体の最大は である。整理するとであるから、求める最大値は である。この最大値は、たとえばで実現される。
別解
解法2
方針
2円板が正方形の対角方向に離れる配置から、 と を得る。この一次条件の領域上で を直接最大化する。
解答
(1)
の中心を とする。半径 の円板 の中心が
にあるとき、2中心の距離が最大になる。
したがって配置可能であるための条件はこれと からよって(2)
2円板が正方形内に入って重ならないための半径の条件は は、 を固定すると2数の差が大きいほど大きい。
したがって最大点では一方が 、もう一方がである。よって面積和の最大値は
総評
円板の中心が動ける範囲を先に小さい正方形として捉えると、距離条件が一本化できる。目安時間は22分。(1)では と、 から離せる距離の上限を両方見る必要がある。後者だけで答えると小さい の場合に が正方形からはみ出す。(2)では を最大にしてよい理由、境目 、端点 の比較を省かないことが重要である。 2解法の結論、端点、等号条件を独立に照合した。行列・行列式・外積・固有値・対角化を用いず、高校数学の範囲内で完結させた。