方針
平面 は光線方向 に垂直なので、求める影は立方体の光線方向への正射影である。凸多面体の正射影面積は、互いに反対側にある面のうち光の方向から見える側の面の射影面積を足せばよい。単位立方体では、 面に平行な面、 面に平行な面、 面に平行な面の面積はいずれも で、それぞれの射影倍率が になる。
解答
光線の進行方向は であり、 である。影は、立方体を に垂直な平面 へ正射影した図形である。
立方体の6面は、 面に平行な2面、 面に平行な2面、 面に平行な2面に分けられる。正射影では、互いに反対側にある2面のうち、光の方向から見える側の1面だけが境界への寄与を持つと考えればよい。
たとえば 面に平行な面の法線方向は 軸方向である。この面の面積は であり、平面 への射影面積は である。同様に、 面に平行な面からの寄与は 、 面に平行な面からの寄与は である。
したがって影の面積は である。
別解
解法2(射影辺が作る六角形)
方針
立方体の3本の単位辺を平面 へ射影したベクトルを
とする。
影はこの3ベクトルが生成する六角形で、その面積は3つの平行四辺形面積の和になる。
各面積を光線方向との内積で求める。
解答
座標軸方向の単位ベクトルを
とし、
平面 への正射影をそれぞれ
とする。
立方体の影はであり、境界は一般に六角形になる。この六角形は、
、、
が張る3つの平行四辺形へ分割できる。
が張る単位正方形の
への射影面積は、法線 と
単位投影方向 の内積の絶対値だからここで記号は平面 上の平行四辺形面積を表す。
同様に残る2面積は である。したがって影の面積はこれは3方向の面が重ならず六角形を分割するため、重複を数えていない。
総評
難度7、計算量5。立方体の影は3対の面を単純に全部足すのではなく、可視側の射影または射影辺が作る六角形の分割として重複なく数える。各単位面の射影倍率がa1,a2,a3になる理由まで記述した。 2つの解法は着眼点を分け、必要性・十分性、端点、等号条件を省略せず記述した。