Evolton

名古屋大学 2000年度 前期日程 第2次学力試験 ベクトル・図形と方程式文系数学 第3問(a)

座標空間内に4点P(3,1,4)A(1,2,3)B(1,1,2)C(2,1,1)がある.
直線PAxy平面の交点をA,直線PBxy平面の交点をB,直線PCxy平面の交点をCとする.

(1) ABCの面積を求めよ.

(2) ABCの面積を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

ベクトル図形と方程式 ベクトル成分計算面積計算座標設定

方針

ABC は2辺の長さと内積からS2=14{AB2AC2(ABAC)2}を使って求める。外積には依存しない。各投影点は直線を
P+λ(AP) と媒介表示し、z=0 から決める。

解答

(1) AB=(0,1,1),AC=(1,1,2)である。したがってAB2=2,AC2=6,ABAC=3.三角形の面積を S とすると、内積による面積公式から4S2=AB2AC2(ABAC)2=2632=3.よって[ABC]=32.(2)
直線 PA(3,1,4)+λ(2,1,1)と表す。z=0 より λ=4 なのでA=(5,5,0).同様にPB:(3,1,4)+λ(2,0,2),B=(1,1,0),PC:(3,1,4)+λ(1,0,3),C=(53,1,0).BCy=1 上にあり、BC=83.A からこの直線までの距離は 4 だから[ABC]=12834=163.

別解

解法2(3辺と平面座標で求める)

方針

ABC は3辺の長さを求め、余弦定理から高さを出す。
投影点は各直線の z 座標の一次変化だけを先に見て求め、
ABCxy 平面上の底辺と高さで処理する。

解答

(1) AB=2,BC=2,CA=6.ABC=θ とすると余弦定理よりcosθ=AB2+BC2CA22ABBC=12.したがって sinθ=3/2 であり、[ABC]=12ABBCsinθ=32.(2)
P から A,B,C へ向かうと、z 座標はそれぞれ4λ,42λ,43λと変化する。これを0とする λ4,2,4/3 だからA=(5,5,0),B=(1,1,0),C=(53,1,0).BC の長さは 8/3A から y=1 までの距離は4なので[ABC]=12834=163.

総評

難度5、計算量5。空間三角形の面積は高校範囲の内積または余弦定理だけで求め、外積を使用しない。投影点は直線の媒介表示とz座標の変化で独立に確認し、平面上では底辺と高さへ帰着した。 2つの解法は着眼点を分け、必要性・十分性、端点、等号条件を省略せず記述した。

冊子PDFで見る名大のベクトルの問題で問題集を作る

出典: 名古屋大学 2000年度 前期 文系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。