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名古屋大学 2002年度 前期日程 第2次学力試験 ベクトル・図形と方程式文系数学 第3問(a)

Oを原点とする座標平面上の曲線y=x2上の2点ABに対し,
OAOB=tとおく.

(1) tのとり得る値の範囲を求めよ.

(2) t=2のとき,OP=OA+OBとなる点Pの軌跡を求め,図示せよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安15

ベクトル図形と方程式 内積の利用軌跡文字消去

方針

放物線上の2点を u,v で表すと、条件に現れる量は uv だけになる。まず w=uv とおき、t=w+w2 の最小値を平方完成または二次関数の頂点で求める。次に t=2 のときは w=1,2 の二通りに分かれるので、点 P=(u+v,u2+v2)X=u+v で表し、判別式から実数 u,v が存在する範囲を確認する。

解答

放物線 C:y=x2 上の点を A=(u,u2),B=(v,v2) とおく。このとき t=uv+u2v2=uv+(uv)2 である。

(1) w=uv とおくと t=w+w2=(w+12)214 である。u,v は任意の実数を取り得るので、w=uv も任意の実数を取り得る。したがって t14 であり、等号は uv=12 のときに成立する。よって t の取り得る値の範囲は t14 である。

(2)P の座標を (X,Y) とおくと、X=u+v,Y=u2+v2=(u+v)22uv=X22w である。

条件 t=2w+w2=2 すなわち (w1)(w+2)=0 だから、w=1またはw=2 である。

まず uv=1 のとき、Y=X22 である。ただし、u,v は二次方程式 r2Xr+1=0 の2つの実根でなければならない。よって判別式より X240 すなわち X2 である。

次に uv=2 のとき、Y=X2+4 である。この場合、u,vr2Xr2=0 の2つの実根であり、判別式は X2+8>0 なので、すべての実数 X に対して実数 u,v が存在する。

したがって P の軌跡は Y=X22 (X2),Y=X2+4 (XR) である。

別解

解法2

方針

X=u+v と積 w=uv を基本対称式として扱う。内積条件は積だけを決め、点 P の縦座標は X22w になる。実数 u,v の存在条件を判別式で課せば、軌跡の欠ける部分も同時に決まる。

解答

(1)
A=(u,u2), B=(v,v2) とおき、w=uv とする。このときt=uv+u2v2=w2+w=(w+12)214.w は任意の実数を取り得るからt14.(2)
P=(X,Y) とするとX=u+v,Y=u2+v2=X22w.t=2 より w2+w2=0 なので w=1,2 である。wYu,v が実数である条件1X22X2402X2+4X2+80したがって軌跡はY=X22(X2),Y=X2+4(XR)である。

総評

難度は6、計算量は5。目安時間は15分。内積が積 uv だけで決まることを見抜き、和と積に整理する。軌跡の式だけで終えず、二次方程式が実根をもつ判別式条件を必ず確認する。Y=X22 は中央部分が欠け、Y=X2+4 は全体が含まれる点が採点上の重要事項である。

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出典: 名古屋大学 2002年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。