方針
放物線上の2点を で表すと、条件に現れる量は だけになる。まず とおき、 の最小値を平方完成または二次関数の頂点で求める。次に のときは の二通りに分かれるので、点 を で表し、判別式から実数 が存在する範囲を確認する。
解答
放物線 上の点を とおく。このとき である。
(1) とおくと である。 は任意の実数を取り得るので、 も任意の実数を取り得る。したがって であり、等号は のときに成立する。よって の取り得る値の範囲は である。
(2) 点 の座標を とおくと、 である。
条件 は すなわち だから、 である。
まず のとき、 である。ただし、 は二次方程式 の2つの実根でなければならない。よって判別式より すなわち である。
次に のとき、 である。この場合、 は の2つの実根であり、判別式は なので、すべての実数 に対して実数 が存在する。
したがって の軌跡は である。
別解
解法2
方針
和 と積 を基本対称式として扱う。内積条件は積だけを決め、点 の縦座標は になる。実数 の存在条件を判別式で課せば、軌跡の欠ける部分も同時に決まる。
解答
(1)
, とおき、 とする。このとき は任意の実数を取り得るから(2)
とすると より なので である。したがって軌跡はである。
総評
難度は6、計算量は5。目安時間は15分。内積が積 だけで決まることを見抜き、和と積に整理する。軌跡の式だけで終えず、二次方程式が実根をもつ判別式条件を必ず確認する。 は中央部分が欠け、 は全体が含まれる点が採点上の重要事項である。