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名古屋大学 2002年度 前期日程 第2次学力試験 図形と方程式・数と式文系数学 第3問(b)

辺の長さがそれぞれAB=10BC=6AC=8ABCがある.
AB上に点P,辺AC上に点Qを,
APQの面積がABCの面積の12になるようにとる.

(1) 2辺の長さの和AP+AQuとおく.
APQの周の長さluを用いて表せ.

(2) lが最小となるときのAPAQlの値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安13

図形と方程式数と式 面積比、相加相乗平均、計算整理

方針

P,Q はそれぞれ辺 AB,AC 上にあるので、AP=x, AQ=y とおく。三角形 APQABC は頂角 A を共有するため、面積比は xy/(ABAC) で表せる。そこから xy=40 を得る。あとは余弦定理で PQx+y=u の式に直し、xy が一定であることを使って周長 l を最小化する。

解答

AP=x, AQ=y とおく。0<x10, 0<y8 である。

まず三角形 ABC について余弦定理を用いると、cosA=AB2+AC2BC22ABAC=102+82622108=45である。

(1) 三角形 APQ と三角形 ABC は、どちらも頂角 A を含む。したがって面積比は [APQ][ABC]=APAQABAC=xy108 である。条件よりこの比は 12 だから xy=40 である。

また、余弦定理より PQ2=x2+y22xycosA=x2+y285xy である。u=x+y とおくと x2+y2=u22xy=u280 なので PQ2=u28064=u2144 となる。したがって PQ=u2144 であり、三角形 APQ の周の長さは l=u+u2144 である。

(2) xy=40 であるから、相加相乗平均より u=x+y2xy=410 である。等号は x=y=210 のとき成立する。この値は 210<8<10 を満たすので、実際に P,Q はそれぞれ辺上に取れる。 u>12 の範囲では l(u)=u+u2144 は増加関数である。実際、l(u)=1+uu2144>0 である。したがって lu=410 のとき最小となる。

このとき PQ=(410)2144=160144=4 であるから、最小値は 410+4 である。

したがってAP=AQ=210,lmin=410+4である。

別解

解法2

方針

APAQ=40 を保ったまま AP=x, AQ=40/x と置き、周長を一変数関数として調べる。対称性から x=40/x が候補になり、微分で唯一の最小点であることを確認する。

解答

(1)
AP=x, AQ=y とする。面積比から[APQ][ABC]=xy108=12,xy=40.また余弦定理より cosA=4/5 だからPQ2=x2+y285xy.u=x+y を用いるとPQ2=u22xy85xy=u2144.よってl=u+u2144.(2)
y=40/x とおくと 0<x10, 0<40/x8 である。さらにu(x)=x+40x,u(x)=140x2.したがって ux=210 で最小となり、そのときx=y=210,u=410.l=u+u2144u>12 で増加するのでAP=AQ=210,lmin=410+4.

総評

難度は5、計算量は5。目安時間は13分。面積比から APAQ=40、余弦定理から PQ2=u2144 を得れば一本道になる。最小値だけでなく、相加相乗平均の等号条件が辺上で実現することを確認し、AP, AQ, 周長の三つを明記する。

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出典: 名古屋大学 2002年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。