方針
媒介変数表示から , を得て、 に代入すると円の方程式になる。 なので曲線はその円の上半分である。(3)は原点から円に引いた接線の接点を求める問題で、半径と接線が直交する条件を使う。(4)は面積 を のもとで最大化する。
解答
(1)
与えられた式から である。したがって であり、 である。また だから である。
これらを に代入すると である。両辺に を掛けると である。、すなわち を用いると となる。 なので で割って である。平方完成して を得る。
また では であり、 だから である。よって曲線 は、中心 、半径 の円の上半分である。
(2)
(1)の円の上半分で 座標が最大となるのは、円の最上点である。したがって である。
(3)
円の中心を とする。原点 を通る接線の接点を とする。接線 は半径 と直交するので である。すなわち
\begin{equation*}
x_A^2+y_A^2-\dfrac ab x_A=0 (1)
\end{equation*}
である。
一方、 は円上にあるので
\begin{equation*}
x_A^2+y_A^2-\dfrac{2a}{b}x_A+1=0 (2)
\end{equation*}
である。(2)から(1)を引くと だから である。これを(1)に代入すると すなわち である。上半分なので であり、 である。
(4)
点 は だから、三角形 の面積は である。 より である。面積は正なので、面積の2乗を最大にすればよい。 である。ここで とおくと、 より であり、最大化すべき式は である。定数 を除き とおくと である。したがって で最大となる。
よって であり、 から である。このとき であり、面積は である。
別解
解法2(媒介変数の接線条件を直接使う)
方針
円へ直した後の幾何解法とは別に、媒介変数表示を微分する。接線が原点を通る条件を行列式 で表すと、接点の媒介変数が直ちに決まる。
解答
(1) を へ代入すると なので、これは上半円である。
(2)
円の最上点からである。
(3)
とおくと微分して接線が原点を通るための条件は、位置ベクトルと接線方向が平行であること、すなわちである。左辺を整理するとしたがって 、よって であり、を得る。
(4) を使い、 とおくと微分すれば最大は で生じる。したがって
総評
媒介変数を消去して円に直し、円の接線条件と1変数最大化へ進む問題である。目安時間は20〜25分。(1)では を使うときに中心 、半径 を正確に出すこと、また から上半分だけであることを書く。(3)では接線と半径の直交条件を使うと、接点座標が短く求まる。(4)は面積そのものより2乗を最大化すると根号を避けられ、 の微分で整理できる。