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名古屋大学 2004年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第1問

座標空間において,点C(0,0,1)を中心とする半径1の球面Sx2+y2+(z1)2=1を考える.
CS上の点P(x1,y1,z1)(ただし,z11)を通る直線が
xy平面と交わる点をQ(u,v,0)とする.
つぎの各問に答えよ.

(1) uvをそれぞれx1y1z1を用いて表せ.

(2)PS上のz<1の部分を動くとき,
Qxy平面全体を動くことを証明せよ.

(3)PS上のz<1かつx=a(a0<a<1を満たす定数)の部分を動くとき,点Qが描く図形の方程式を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

図形と方程式ベクトル 座標設定軌跡文字消去

方針

直線 CP を媒介変数で表し、z=0 となる値を代入して Q の座標を求める。(2)は、任意の Q(u,v,0) から中心 C へ向かう直線を考え、その直線が球面の下半分と交わる点を具体的に作ればよい。(3)は(2)で得た逆向きの表示を使い、条件 x=au,v の式に直して軌跡を求める。a>0 なので、得られる双曲線のうち u>0 の枝だけであることも確認する。

解答

(1)

C(0,0,1) と点 P(x1,y1,z1) を通る直線は (X,Y,Z)=(0,0,1)+λ(x1,y1,z11) と表される。Q はこの直線と xy 平面の交点なので、Z=0 とおく。すると 1+λ(z11)=0 より λ=11z1 である。したがって u=x11z1,v=y11z1 である。

(2)

任意の点 Q(u,v,0) を取る。点 C から Q へ向かうベクトルは (u,v,1) であり、その長さは u2+v2+1 である。そこで P=(0,0,1)+1u2+v2+1(u,v,1) と定める。

このとき CP=1 なので P は球面 S 上にある。また Pz 座標は 11u2+v2+1 であり、これは1より小さい。さらに、C,P,Q は同一直線上にあるので、(1)の対応でこの P から得られる点はもとの Q(u,v,0) である。

したがって、PS 上の z<1 の部分を動くとき、Qxy 平面全体を動く。

(3)

(2) の表示を用いると、Px 座標は x1=uu2+v2+1 である。これが a に等しいので、uu2+v2+1=a である。0<a<1 で分母は正だから、特に u>0 である。両辺を2乗して u2=a2(u2+v2+1) を得る。整理すると (1a2)u2a2v2=a2 である。

したがって、点 Q が描く図形は (1a2)u2a2v2=a2,u>0 で表される双曲線の右側の枝である。

別解

解法2(平面上の点から逆算)

方針

先に平面上の任意の点Q(u,v,0)を固定し、直線CQと球面の下半分との交点を求める。この逆表示により(2)の全射性と(3)の軌跡を同じ式から処理する。

解答

(1)

直線CP(X,Y,Z)=(0,0,1)+λ(x1,y1,z11)と表す。Z=0からλ=11z1であるからu=x11z1,v=y11z1.(2)

任意のQ(u,v,0)を固定する。直線CQ上の下向きの点をP=(0,0,1)+λ(u,v,1)(λ>0)とおく。球面条件CP=1λ2(u2+v2+1)=1なのでλ=1u2+v2+1.このPz=1λ<1を満たし、(1)によって再びQへ写る。
したがってQxy平面全体を動く。

(3)

上の逆表示からx1=uu2+v2+1.これがaに等しい。0<a<1よりu>0であり、両辺を2乗して(1a2)u2a2v2=a2を得る。したがって軌跡はこの双曲線の右側の枝である。

総評

難度6、計算量5。目安時間は18〜24分。球面から平面への射影を座標で扱う問題で、直線 CP の媒介変数表示が基本になる。(1)では z11 により分母 1z1 が0でないことが保証されている。(2)は任意の Q から逆に P を作ることで、平面全体が実際に現れることを示す。(3)では x=a>0 の条件から u>0 が必要になり、双曲線全体ではなく右枝だけになる点を落としやすい。

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出典: 名古屋大学 2004年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。