方針
3つの小円は左右対称に置ける。半径 2a の円の中心を対称軸上に置き、半径1の大円に内接する条件からその中心を (0,1−2a) とする。半径 a の2円は互いに外接するので、中心を (a,y), (−a,y) と置ける。あとは半径 2a の円との外接条件と、大円への内接条件を中心間距離で表し、a を解く。
解答
半径1の円Cの中心をOとする。半径2aの円
C3の中心を対称軸上のD=(0,1−2a)に置く。半径aの2円は合同で、O,Dを中心とする2円の共通弦の
両端に中心をもつ。したがって、その中心をA=(a,y),B=(−a,y)と置ける。
C1とC3は外接するからAD=3aである。よってa2+{y−(1−2a)}2=9a2.AはDより下にあるのでy=1−2a−22a=1−(2+22)a.またC1はCに内接するからOA=1−aでありa2+y2=(1−a)2.上のyを代入するとa2+{1−(2+22)a}2=(1−a)2.整理して2a{(6+42)a−(1+22)}=0.a>0よりa=6+421+22=22−25=242−5.この値は0<a<21を満たすため、半径2aの円も大円の内部に収まり、
上で用いた配置条件と一致する。
別解
解法2(中心を結ぶ二等辺三角形)
方針
半径aの2円の中心を結ぶ線分の中点を取り、半径2aの円の中心との距離をピタゴラスの定理で求める。大円の中心も同じ対称軸上にあることから、中心間距離を1本の式にする。
解答
大円の中心をO、半径aの2円の中心をA,B、
半径2aの円の中心をDとする。MをABの中点とする。AB=2a,AD=BD=3aなのでAM=a,MD=(3a)2−a2=22a.A,Bは、中心O、半径1−aの円と、中心D、半径3aの円との
2交点である。したがって共通弦ABはODに垂直で、O,M,Dは一直線上にある。OA=1−a,AM=aよりOM=(1−a)2−a2=1−2a.またOD=1−2aであり、配置からM,O,Dの順に並ぶのでMD=MO+OD.したがって22a=1−2a+1−2a.これを解く。まず1−2a=2(2+1)a−1.両辺を2乗して整理すると2a{(6+42)a−(1+22)}=0.a>0よりa=6+421+22=22−25=242−5.この値は0<a<21を満たし、平方根を外す前の式にも代入して成立する。
総評
難度6、計算量5。目安時間は18〜24分。接する円は接点ではなく中心間距離で処理する。合同な2円の対称性から中心を(±a,y)と置けば、半径2aの円までの距離は3a、大円の中心までの距離は1−aとなる。平方根を外したり二次式を整理したりする箇所では、得た値を元の配置へ戻して0<a<21を確認したい。旧解答にあった中間方程式の係数不整合は修正し、座標法と中心三角形の2通りで同じ値を検算した。
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出典: 名古屋大学 2004年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。