方針
四角形が円に内接するので,対角の和は であり, が使える。対角線 を,三角形 と三角形 の両方から余弦定理で表し,それらを等置して を求める。面積は2つの三角形の和として をくくり,(1)の結果から だけの式にする。最後は ではなく を最大化すれば平方根を避けられる。
解答
(1) , とおく。四角形 は円に内接するので,対角の和は である。したがって である。
対角線 に注目する。三角形 で余弦定理を用いると である。一方,三角形 で余弦定理を用いるとである。
これらを等しくして を得る。右辺の定数部分を整理すると だから, である。よって となり, である。
(2)
四角形の面積 は,三角形 と三角形 の面積の和である。したがってである。ここで より なので であり, と書ける。よってである。
(3)
(2) より である。整理すると である。 なので, を最大にすることは を最大にすることと同じである。
平方完成すると である。 の範囲に は含まれるので,最大は のときである。このとき だから である。
別解
解法2(内接四角形の面積公式)
方針
円に内接する四角形の面積について、半周長を使う公式を余弦定理と面積の和から導いて適用する。4辺の和が一定なので、平方完成だけで最大値まで求められる。
解答
(1)
である。共有対角線 に余弦定理を用いてよって(2)
内接四角形の4辺を 、半周長を とする。対角の和が であることと、2つの三角形の余弦定理を用いるとが得られる。本問ではだから より(3) に は含まれる。したがって
総評
難度6、計算量6。円に内接する四角形を2つの三角形に分け、共有対角線 と面積を使って整理する問題で、目安は22分程度である。(1)では から とする符号が最も重要である。(2)では面積を とまとめると、 が自然に出る。(3)は を最大化すればよく、 の中に頂点 が入っていることを確認する。